愛する兄弟姉妹の皆様
今回は、私、トマス小野田圭志神父が日本でミサ聖祭を捧げます。よろしくお願いいたします。天主様の祝福が豊かにありますように!!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
アヴェ・マリア!
愛する兄弟姉妹の皆様、
今回は、ローマと聖ピオ十世会との関係について公式のお知らせを申し上げます。
1. 聖ピオ十世会とローマとの関係についての背景 大まかな流れ
ローマは、聖ピオ十世会と教義について話し合いをしたいと提案してきました。聖ピオ十世会は、ローマを信頼することが出来ないので、信頼に値する印を求めました。それが二つの前提条件でした。
(1)聖伝のミサを解放すること
(2)聖ピオ十世会の司教たちの「破門」を撤回すること、です。
ローマは、ベネディクト十六世の下で、(1)2007年7月7日、スンモールム・ポンティフィクムを発表し、(2)2009年1月21日、聖ピオ十世会の司教たちの「破門」を「撤回」しました。
そこで、2009年から2011年まで、聖ピオ十世会とローマとの間で、教義上の第二バチカン公会議に関する討論が行われました。
2011年の秋、聖ピオ十世会とローマ(教理聖省)との間で2年にわたって続いた教義の話し合いが終わりました。最終の結論は、第二バチカン公会議の問題点について、ローマと聖ピオ十世会とでは不一致していると言うことで見解が一致しました。但し、非公式的に聖ピオ十世会の行ったこれらの議論はいかなるドグマも攻撃していることには当たらない、という回答が伝えられました。ただ私たちの立場が明確になった、というだけで、公式には、肯定的にも否定的にも何の発表もありませんでした。
それどころか、教理聖省は「聖ピオ十世会に教会法的な地位を与えたい」と望んでいるという提案を受けました。これは、ローマは「第二バチカン公会議は過去の教会の教えと完全に調和している」という、いわゆる「継続の解釈学」の中に聖ピオ十世会も入るようにと提案でした。
しかし聖ピオ十世会は、教会の現実がそのような継続の可能性さえにも反対している、と答えました。最初に2011年12月1日に、次には2012年1月12日に、聖ピオ十世会は曖昧な文書にサインすることは出来ないと回答しました。
但し、1987年にルフェーブル大司教がガニョン枢機卿に言った考えに従って、聖ピオ十世会は第二バチカン公会議を受け入れないが、そのようなままで、いかなる妥協もなく聖ピオ十世会が今あるままでであるなら、認可を受けることが出来ると答えました。
2012年3月16日、教理聖省からの回答を受けました。それによると、聖ピオ十世会の回答と文書を厳しい口調で拒絶し、これが最後通牒であるとのことでした。もしも、聖ピオ十世会が同じ立場を維持し続けるなら、事実上、現在の教導権を受け入れていないのであるから、聖ピオ十世会は離教であるとして1ヶ月後に宣言する、と。
聖ピオ十世会の立場は、
(1)何よりもまず信仰を維持すること。私たちはカトリックとして留まることを望み、そのためにカトリック信仰を何よりもまず固守すること。
(2)教会の状況は悪化しているので、私たちは信仰を守るために賢明な行動をしなければならない。2006年の総会では、フェレー司教が選出されたとき、教義の問題が解決されなければ実践上の解決もないと、信仰が優先することが確認されていること。
但し、フェレー司教によると、第2の点は、絶対原理ではなくガイド・ラインである。
2.聖ピオ十世会とローマとの関係についての最近の動き
*2012年4月15日付けで、フェレー司教様は教義聖省に別の回答をした。
*5月15日、フェレー司教様は教義上の前提に対する聖ピオ十世会の回答について話し合うために教義聖省と会談した。
*5月中旬、聖ピオ十世会の3名の司教様たちのフェレー司教様への書簡がインターネットで流された。
*4名の司教様たちのローマに対する見解の違いが、その後説教や書いたものなどで明らかになっていった。
*5月31日、クチュール神父様は、聖ピオ十世会のため、特に聖ピオ十世会の総会のために祈りを要請した。
*6月13日、フェレー司教様は教義聖省に召喚され、教皇様の意見と教義聖省の意見を知らされた。そして教会法上の解決の可能性も知らされた。
3. シャザル神父様の最近の活動について
以下のことを書くのは、非常に心の痛むことです。しかし、最近、シャザル神父様は、長上としての私の命令に背いて行動をしています。シャザル神父様には、フィリピンのミッションを依頼しました。フィリピンには新任の神父様も来られ、フィリピンの新学期も始まりました。いつでも、シャザル神父様を別のところでミサを命ずることが出来るのは私の権限のうちにあります。しかし、シャザル神父様は、その命令に従わず、自分の思うとおりに勝手に韓国に行きミサをし、今週末は日本に来ていると情報を受けました。しかし、シャザル神父様は、私の命令に反して、不従順のうちに行動しています。そのことで大変心を痛めています。
4.愛する兄弟姉妹の皆様には、どうぞ、シャザル神父様の日本滞在中のこの不従順の行動をサポートしないで頂きたくお願い申し上げます。それをすることは、神父様の不従順を助長することにつながるからです。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)