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全人類が知るべき喜びの永遠の生命の不老不死の秘密

2023年03月10日 | お説教・霊的講話

2022年12月17日(土)大阪 説教

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、

昨日、私達は、クリスマスの核心が永遠の生命(いのち)を与えるために来られた天主であることを黙想しました。キリスト教の目的は、存在理由は、まさにここにあります。永遠の生命を私たちに与えることであり、この世の楽しみや快楽を追求するのを助けるためではありません。ご利益のための宗教ではありません。永遠の生命のための宗教です。言葉を言い換えると、私たちが天主のようになる、その天主の生命を生きるための宗教です。これが第一のポイントです。

第二のポイントは、昔、アダムとエワは蛇にサタンに騙されたということです。おそらく、アダムが命じられた時にエワは造られていなかったので、まだ存在していなかったので、エワはアダムの言葉を聞いただけだったからかもしれません。

サタンは、蛇の姿を取って、エワに言いました。
「なぜ、あの善と悪の知識の実を食べてはいけないのか。」
エワは単純に「それを食べると死ぬから」といいます。
すると蛇は言います。「いや、それは嘘だ。死なない。あなたは目が開けて神々のようになる。永遠に生きる。全能の力を持つ。全てを。」

するとエワは、もしかしたらそうかもしれない…と天主の言葉ではなく蛇の言葉を信じ始めました。
そして罪を犯して、木から実を取って、奪い取って、盗んで、してはいけなかったその木の実を食べて、この世に死をもたらしました。苦しみと病気と悲しみを持ち込んでしまいました 。

現代社会は、同じような誘惑を受けています。
キリスト教は、私たちにこう言います。
「私たちは、この十字架の上につけられた実を食べなければならない。」つまり「ご聖体をいただかなければならない。」 「十字架の生贄であるミサ聖祭で、私達は恵みを受けなければならない。」
「ここにしか救いがない。」

しかし、現代のサタンは蛇の形ではなくて、おそらく、コンピューターの形を、あるいはテレビの形をとって「嘘だ」と言うかもしれません。
「いや、あなたたちは苦しむ必要はない。死ぬ必要もない。この地上で楽園を作ることができる。十字架なしに、おもしろおかしく楽しむことができる。科学の進歩があれば、苦しまない。死なない。不死、長寿を得ることができる。それが現代のトランスヒューマニズムというものだ。」
人間の脳に、あるいは身体に、機械をつけて、死を避けようと、苦しみを避けようと、永遠に生きようとしています。

しかし私たちは答えを知っています。それはできません。それは失敗に終わります。人間はかえって苦しんで、終わります。何故かと言うと、罪のために死が入ったので、その死はもはや避けることができないからです。苦しみを、私達はどうしても避けることができないからです、罪のために。 
人間の科学がいくら進歩しても、科学技術でそれを避けることはどうしてもできないのです。

しかし、クリスマスには、私たちに不死の永遠に生きる方法を与えるために天主が人間となりました。私たちに、苦しまずに永遠の幸せを与えるために、天の御父の懐におられる天主の御子がすべての栄光と自由と光とをそのままにして、自由を失いながら全く小さくなって子供となって自分一人では何もできないようになって、しかも人々から捨てられながら貧しく馬小屋で動物の間で、私たちのためにお生まれになります。

いったいなぜ、なぜ天主はこんなにも小さくなって、全能の天主が弱々しくなって、お生まれにならなければないのでしょうか。

それは、私たちに永遠の生命を与えるためです。私たちの苦しみの引き換えに、幸せを与えるためです。ご自分が死を受けることによって、私たちに天主の生命を与えるためです。

全人類はこの本当の解決策を、本当の秘密を知らなければなりません。ですから、今年のクリスマスは私たちにとって、本当の喜びの日です。なぜかと言うと、全人類が知るべき喜びの永遠の生命の不老不死の秘密が、まさに私たちに与えられるために、天主がお生まれになるからです。私たちにそれが与えられるからです。

マリア様にお祈りいたしましょう。マリア様は、その最初の瞬間から罪に打ち勝った方です。サタンの頭(かしら)を踏み砕いた方でした。ですから、マリア様の御取り次ぎで、私たちもいつもサタンの嘘に、No! 嘘だ! と、見分けることができる恵みを祈りましょう。本物の生命イエズス・キリストをいつも受けることが出来るお恵みを請い求めましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。



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