新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

『アラバマ物語』BSシネマより

2023年06月25日 | 映画
2時間のBSシネマ『アラバマ物語』は感動的でした。夫にも勧めて一緒に見たので2度も観ることになり、これで安心して録画の削除ができます。

物語の舞台は1930年代、まだ黒人への差別が色濃く残るアラバマ州。10歳の息子と6歳の女の子を育てる父親(アティカス)をグレゴリー・ペックが演じます。
冤罪の黒人(トム)の弁護を担当したことから、父親も子供も白人から嫌がらせを受けます。
アティカスの法廷での弁護は誠実で説得力のあるものでしたが、陪審員全員が白人で有罪となります。
子供たちも法廷の黒人席でこの成り行きを見守っていました。子供の目でみた人種差別は怖く恐ろしいものに見え、深く傷つきます。

アティカスは控訴では絶対に勝つと自信を持ってトムを力づけますが、状況に耐えきれず脱走を図ったトムは射殺されます。
無害なものを殺すことは悪いこと(ツグミを殺すことは罪なこと)だと父親に教えられた兄妹は、全く反対のことが起きる世の中にやりきれなさと切なさを感じます。

もう一つ大事な存在が隣人ブー。世間は彼を危険視して近づかないようにしていますが、子供たちの好奇心には純粋な心がありました。これが子供たちが殺されかけたときに命を救ったのです。

父と子、兄と妹、友達も入れた3人組、黒人家政婦とのつながり方がとても自然で本当の家族のようでした。特におてんばな女の子の旨さは天性のものだと思いました。
久しぶりにBSシネマの名画だと感動したら、グレゴリー・ペックはこの映画でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の主演男優賞でした。

シネマを見ながらのおやつはこれです。

シネマを見る前に、米粉のケーキを焼いておきました。
「もう一つ」と手を出した夫にダメ!材料の砂糖の量を知っている私は、それをイメージしただけで反射的にダメ出しです。皿のケーキは写真を撮るためですから(^^;)))



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