<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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首都圏の人たちには信じられないかも知れないが、リクルート社発行のフリーマガジン「R25」が大阪で発行され始めたのは先々週のこと。
もっと信じられないことは、その「R25」が先週末まで駅のマガジンラックに売れ残っていたということだ。

大阪での「R25」。
最初は苦戦の様相を呈している。

これは何も、

「へっ、わてら大阪人が東京モンの読みもん読めるわけおまへんがな」

という大阪人独特の東京人に対する意味のない対抗心が原因になっているのではない。
ただ単に、

「R25って何?」

と何も知らないことに原因があるのに違いない。
というのも、R25が大阪で発行されるということを私が知ったのは、新聞やテレビ、雑誌の広告でも、インターネットでもなく、地下鉄御堂筋線梅田駅に小さな小さな広告が上がっていたのを発見したからであった。

「お~、R25が大阪で発刊! もう、いちいち東京まで取りに行かなくて済むんや」

しかし、R25とはなんことやらわからない人々には、注目もされない広告になっていたように思われる。
しかも発行当日でさえ、地味なPR。
なんばの駅前でさえ黄色いジャンパーを着込んだ女性二人が、

「今日発行のR25でーす!」

と配っているだけで、殆どの人は受け取らない。
何かの宗教団体にでも勧誘されるかも知れないとでも思っていたのか、受け取る人は少なかったのであった。

私はR25発行大歓迎。
素直に一冊頂戴したのであった。
なぜなら、我が家はR25の愛読家族だからなのだ。

東京への出張が多い私は、R25の発行日に上京した時は必ず2冊抜き取って大阪に持ち帰るようにしている。
一冊はすぐ読むため。
もう一冊は大阪への土産用なのである。

このR25はなかなかよく編集・取材が出来ていて、フリーマガジンなのにじっくりと楽しませてくれる憎い雑誌だ。
大阪にもこの雑誌に匹敵するものに市営交通が出している「ノッテオリテ」があるが、こちらは隔月で一回だけの発行。
R25は今でこそ月二回の発行だが、以前は毎週木曜日に発行されていた。
このフリーマガジンを取れるときはなるべく朝一番の飛行機で大阪から羽田へ向かうようにしてさえる。
なぜなら、R25は首都圏では超人気マガジンであり、朝確保しておかないと、午後にはもう駅のマガジンラックから姿を消しているかもしれないからだ。

そういうこともあり、大阪での初発行日は売り切れてはいけないとばかりに、勇んで一冊頂戴したのだったが、発行後1週間以上過ぎた先週土曜日でもまだ、売れ残っていのでビックリしたのだった。

なお、大阪人は「ただ程高いものはない」ということを子供のころから教育されており、フリーペーパーやフリーマガジンにも様子見をする傾向にあるのだと思う。

そのうち「無害であること」がわかったら、大阪人は必ず手に取り読む!
リクルートの人。
諦めずに配布続けてください。


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