<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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私が生まれ育った大阪は、一年間を通じて快適な日が数日しかないというとんでもない都市である。

夏は大阪湾から吹き込む湿った空気が北、東、南に連なる山に阻まれて、東南アジア並の蒸し暑さになる。
冬は大阪湾から吹き込んだ冷たい空気と、六甲山を飛び越えて流れこんくる乾いた凍った空気が北、東、南に連なる山に阻まれて、北海道並の寒さになる。
但し、気温は当然北海道のほうが寒いに違いない。

真冬の函館に行ったときに入ったホテル近くのラーメン屋のおばさんによると、

「大阪は寒いね~、こっちより肌寒いでしょ。」

と、温かい東北訛りで話しかけられたことがあるので間違いない。

こんな自然環境の厳しい、ついでながら景気も厳しい大阪にあって唯一ましなのが、

「雪が積もらない」

ということであった。
ところが今年はどういうわけか雪が降り、そしてよく積もる。
普段雪なんかに慣れていない大阪人は初めのうちは、

「お、雪合戦できるやないか」
とか、
「雪だるま、作ったろ。」

という具合に盛り上がるのだが、いざ積もってみると雪質はベチョベチョの最低、歩いているとズボンの裾はドロドロになってくるし、自動車はほとんどがノーマルタイヤなので危ない上に、超渋滞。
ろくな事はない。

ということで、今年は雪の当たり年。
コケないようにするだけでも大変。
大阪はコケるだけで「ウケ狙いか」と思われるから別の意味でも危険である、なんてことは絶対無いので地方の人は誤解しないように。



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