「チョコボールはうちの商標。勝手に使ってもらっては困ります」
インターネットのニュースを読んでいたら森永が名糖を訴えたとい記事に目が止まった。
そういえば、チョコボールという名称はごく身近で自然な存在。
確かに森永のチョコボールは有名だが、それが商標だとは思わなかった。
初めてアメリカに行ったとき、私は日系アメリカ人の親類の家にお世話になった。
ホテルに泊まるよりも安心だ、という家族の判断であったようだが、いかにせん親戚とは言いながら私に取っては随分とうい存在で、かなり気を使ったのを記憶している。
その時、私は紙をまとめてとめるのに、
「ホッチキス、あります?」
と訊いて、
「ホッチキス、ってななら?」
と逆質されたのに驚いた。
私は「ホッチキス」は英語だと思っていたのだ。
「ホッチキスです。あの、紙をパチンと止めるやつ」
「ああ、ステープラのこというとるんか」
ホッチキスは英語ではステープラ。
ホッチキスは日本のマックスという会社の商標だったのだ。
ちなみ、日系人の親類のおじさんは少年時代を岡山県で過ごしたため、話す日本語は岡山弁だった。
このように、その商品が商標であることに気づいている場合は少なくない。
セロテープ。
コーク。
ミスノン。
シャープペン。
などなど。
チョコボールもそのひとつであったわけで、そのカテゴリーの代名詞となった製品名称の扱いは、なかなか難しいと思った経済ニュースなのであった。
なお、70代後半になる私の母は、iPodのことをウォークマンと呼んでいる。
| Trackback ( 0 )
|