デスクワーク。頭痛・肩こりは職業病!?(第一話)

2007年01月30日 | Weblog
【始めに】

デスクワークに付き物の「頭痛・肩こり」

このお題で書き始めると、いくら書いても書き足りない位の長編になりそうで怖い

なので、ちょっとづつ小出しに書いてみようと思います。


【NANTYATTE病態整理】

しつこい「肩こり」や「頭痛」は、不良姿勢から起こるのは

皆さんも経験からご存知でしょう。

長時間、モニターと睨めっこしていると、

画面に顔を擦り付けんばかりに近づけた姿勢になりやすいですよね。

このとき、頚や肩の筋肉に、いったい何が起こっているのでしょうか?


まず、姿勢の良し悪しは別にして、筋肉には大きく分けて2種類の筋肉がある事を知ってますか?


姿勢の維持にはたらく「ポスチュアルマッスル(姿勢筋)」と

動作にかかわる「フェイジックマッスル(相同性筋)」です。



「フェイジックマッスル(相同性筋)」は

高い収縮力を持ち、疲労しやすい「ファーストトゥイッチファイバー(速筋繊維)」を多く含み

疲労した際には「だらり」と力が入らなくなるのが特徴です。


いっぽう「ポスチュアルマッスル(姿勢筋)」は、

収縮力が低いものの、持久力に富む「スロートゥイッチファイバー(遅筋繊維)」を多く含み

疲労困憊すると硬く縮みこむ  (←はい、ここに注目

のが特徴です



この「ポスチュアルマッスル」に含まれる「スロートゥイッチファイバー(遅筋繊維)」は

同じ姿勢が長時間続く、デスクワークにはもってこいの筋肉です。

すぐに屁たれる「ファーストトゥイッチファイバー(速筋繊維)」

とちがって、長時間働き続けられ

ヘトヘトになっても、ガチガチに「凝り固まる」事で

仕事は続ける(姿勢を保ち続けられる)ように造られているんですね。

まさに「企業戦士」のためにあるような筋繊維です


よくできてますねぇ~、人間の身体って


でも、いいことばかりは続きません。

ガチガチに「凝り固まった」筋肉はいろいろと悪さをしちゃいます


固まった筋肉が血管を締め付けて「循環障害」を起せば、

筋内に老廃物などの「ゴミ」がたまって

周囲の血管を取り巻く交感神経や知覚神経を刺激し「コリ感」

(「あ゛~凝って凝ってしょうがない!!」って感覚)を生じます。

と同時に、筋肉が「老廃物」の刺激を受けて更に硬くなってゆくといった悪循環にも陥りやすい

そして、血液の循環の緩慢なところは「繊維化」といってスジっぽい組織が増えてゆき、

筋の緊張がほどけても、筋肉の長さが戻りにくくなってしまいます。

悪い姿勢が定着しちゃうんですね。

長くほっとくと、筋肉自体が変わっていっちゃうんです

これを「器質的変化」なんていいます。


これは私的見解ですが、

ここまでのお膳立てが済んでしまうと「睡眠」「休養」を取るだけでは

元の状態に戻らない場合が非常に多い。

これも「器質的変化」によるものと考えられます。



デスクワーカーの患者さんに、一回の作業を何時間続けるのか聞いたところ

ぶっ通しで午前に3時間、午後は5~6時間と言う答えが多かった。(ような気がする…


でも、遅筋繊維がガチガチにならずに働けるリミットは、正常でも30分なんだそうです…(どうやって調べたんだろう?)


5~6時間って

そりゃ、「おかしくならない方がおかしい」ってもんです

たとえば、パソコンのモニターを覗き込んだ姿勢は、

重たい頭(体重の約7~8パーセントの重量)を支えるために

くびすじから肩にのびる筋肉が使われっぱなしの状態になります。


こういった状況が長期間に及ぶと、肩や首筋の筋肉が、

先に書いたような状態に追い込まれていってしまうんですね~。

怖いですね~


ありゃりゃ、もうこんな時間(23時)

いかん!はやく晩酌しなきゃ!!!


続きはまた後日…

おやすみなさぁ~い

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