One for all , All for one

2010年09月03日 | 治療の話
治療の際、ごくたまに「私の痛いところは○○ですよ。」

と、患者さんに念を押されることがあります。

変形性膝関節症の痛みに反対側の腕を治療したり、

頚の痛みに腰を診たり、痛い所ではなくて

痛い所に無理をさせているところから手を入れているわけなのですが

そんな時、『あ、先生勘違いしてる!?』なんて心配される方のいらっしゃるようです。

ふつうは痛い所を治療しますものね。

ビックリされて当然ですよね。

しかし、身体というものは全体がお互いに協調し、影響し、干渉しあって機能しています。

全体が正しく機能するためには各部位が正しく機能する必要があり、

各部位が正しく機能するためには全体とのバランスが取れている必要があるのです。

まさに「One for all , All for one 」


そういった背景から、治療の現場では痛めた所だけを診ていては

埒が明かないことの方が、むしろ多いのです。

患部と全体との関係を把握せずに治療を始めることは

私にとっては「木を見て森を見ず」と申しましょうか…

「論より証拠」

M先をモデルに撮った映像を貼り付けます。

是非ご覧になってください。

Sac:LonR-HVLA / T5:FSRl-Switch back / Lib1l:upper displacement of costovertebral joint-Switch back


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