屈曲型肩峰下インピンジメントと仙骨

2012年07月21日 | 治療の話

今日はご同業の先生宛ての記事です。

このところ、肩のインピンジメントの相談がまたちらほらと増えだしました。

屈曲型のインピンジメントで、患側と反対の仙骨底が前傾しているケース、多いですよね。

良く見るケースでは、反対側の前脛骨筋からスパイラルラインをたどるように

前鋸筋から肩甲内縁を接点にディープバックアームラインへと緊張がリンクしています。

ディープバックアームラインつながりで肩の外旋筋が緊張亢進してますから、

屈曲型のインピンジメントが起こるのも無理はないですね。

一方で、スパイラルライン上の内腹斜筋は寛骨をインフレアと後方回旋させているようで、

そうした意味でも、スパイラルライン側の仙骨は相対的に前傾しているわけです。

そうしたつながりを考える中で、片側仙骨の前傾(もしくは斜軸上の前方回旋)を解除すると、

対側の肩の外旋筋が弛緩するケースがとても多いのも、そう不思議ではないわけです。

屈曲型のインピンジメントの患者さんがいらっしゃったら、対側の仙骨を調べてみて下さい。

で、お辞儀したままになっていたら、ガツンと可動化してみるのもありだと思います。

以上、臨床報告でした!


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