「エコノミークラス症候群」は飛行機のエコノミークラスの窮屈な座席で長時間過ごした後、飛行機を降りたとたんに呼吸困難やショック状態を引き起こし、ときには亡くなることもある病期として知られる病期ですが、避難され車中泊をされている方に増えていると聞きます。
脚の静脈内にできた血栓が歩き出した時に剥がれて肺に飛び、肺の動脈に詰まることで発症するのですが、
血栓ができやすい条件として、長時間の窮屈な姿勢の他に「極度の緊張(不安・恐怖)」「脱水」があります。
この中で私が気になっているのは「脱水」です。
飲み水が手元にないということもあるかも知れないのですが、心配なのはトイレを我慢するために水をあまり飲まないようにしているのではないか?ということです。
被災すると水が流れなくなり、すぐにトイレが汚物であふれると聞いています。
そんな時、男性は外でもなんとかなるかもしれませんが、女性はそうもいかないのではないかと…
極度の緊張で血栓ができやすいうえに、窮屈な車中泊。
その上で、水も摂らないとなると発症するリスクが上がることが容易に想像できます。
飲み水だけではなく、トイレを流す水の手配や、マンホールに設置できる簡易トイレの設置といった対策が取られることを望みます。
避難中の方々には、せめてこまめに立って歩いたり、下肢の屈伸をしたりと脚を動かすことで血流が長時間滞らないよう過ごしていただき、
そして、水分をしっかり摂るように気を付けていただきたい。
などと、安全なところで何を言っても説得力も何もないのですが…