全日本マスターズウエイトリフティング選手権大会:結果02

2016年06月13日 | トレーニング日記
さて、頚の皮1枚で繋がっての後半戦。

種目はクリーン&ジャークです。

アップを始めると今度は朝とは打って変わって重いのなんの…( -д-)

前半のどたばたで思った以上に消耗してしまったようです。

さて、こうなっては仕方がない。

今日のベストを尽くすのみ、と頭を切り替えます。

でもね、

気持ちは切り替わってくれないんですね(^_^;)

ぼんやりしていると、新田さんがチーム熊本の面々とアップをしている姿が目に入ります。

聞けば新田選手、普段のbestはスナッチ70kgのクリーン&ジャーク90kgとのこと。

今日の面子からみたら断トツで優勝のスコアです。

しかし、地震があってからずっとシャフトを握る日はなかったそうです。

一旦は出場をキャンセルしようと考えたそうですが
70代80代の先輩方は出るという…

新田さんの言葉はそこで途切れます。

そして、

「じいさん等も出るって言うとるし、チケットもとっとったけん( ´ー`)」

と、はにかんだ微笑みを浮かべます。

語らない空白に、ある種の決意が滲みます。

それに比べ私はなんでしょう⁉

挙げてもいない重量に気をとられ、

取ってもいないメダルに気をとられ…

まったく薄っぺら。

もう一度出直しだな、と思いました。

いい年をして、いい勉強をしました。

気がつけば、チーム熊本の皆さんに、一緒にアップをさせてくれと頼んでいました。

ああァ、よかよ‼

と、チーム熊本の長老。

一緒にやりましょ(^_^)

と、新田さん。

アップでは暖かい言葉を沢山頂きました。

前半の失敗を引きずらないように、との配慮です。

お陰さまで冷静さを取り戻し、後半戦に挑む事ができました。

(つづく)

全日本マスターズウエイトリフティング選手権大会:結果

2016年06月13日 | トレーニング日記

はじめてのマスターズ選手権大会は
3位でした!


今回の大会では
「メンタル」のコンディションへの影響を体験するという
非常に学びの深い経験を積むことができました。

ことの顛末は以下の通り。

この日はアップまでは好調で、スナッチの開始重量を挙げようか迷ってしまうほどでした。

迷った末、いままでの自己ベストをアップで挑戦したんです。

いま思えば、集中を欠いた試技でした。
当然失敗…( -д-)

で、仕切り直して開始重量に挑戦。

これが挙がれば+3キロでスタートしようと考えました。

軽く挙がったのですが、キャッチに失敗…(|||´Д`)

ここで胸に不安が芽生えます。

そのまま試合開始…

試合では自分を見失い、おおこけしてしまいました。

どうしたことか、いつもは苦にならない重量にも拘らず
二度までもキャッチを失敗。

今回はスナッチのbest更新を一番の目標にしていましたので、
一本目を失敗した瞬間に
自己ベストへの挑戦が無くなったことに大きく落胆。

一本目


これを二本目にも引きずったのか、
力みが出てプレスアウト(持ち上げたときに肘が曲がると失敗になります)

二本目

この時、平静を装っていましたが
内心はパニックです!!ヽ(゜д゜ヽ)(ノ゜д゜)ノ!!

ここで脱線。

ウエイトリフティングって、
スナッチとクリーン&ジャークという2種目の各bestの総合重量で競います。

各種目毎に三回の試技を行いますが、
スナッチを全部ミスると失格になってしまうんです。

この時の私はまさに崖っぷちに立ったんですね(^_^)

心の中はぐちゃぐちゃです。

北海道まで来て記録無しなんてことになったら
いったい全体なにしに来たんだか( ノД`)…

それに、この数ヶ月の苦労も水の泡じゃん…

どんな顔してコーチに会えばいいんだ⁉(|||´Д`)

なんて想いと

いや、軽く挙がってはいるんだ!
なんならbestの60に挑戦するぐらいが丁度いいんじゃないか⁉

しかも、65に挑戦しなくてもbest記録の60挙げたら二位入賞か優勝の目も出そうだ。

という想いがせめぎあいます。

しかし、次の試技まであまり時間もありません。

結局、疲労の影響を考えて同重量でトライ。

この時、一緒に試合に挑んでいた新田選手が私に声を掛けてくれました。

「じゅーぶん高さが出とるけん、まったく心配なか!」

新田さんは熊本の方なんです。

震災のため、全く練習出来なかったそうで、きっとご自身も不安を抱えた挑戦だったはず。

新田さんの声に勇気をもらい

気持ちを切り替えて三本目!

しかし、プラットホームに上がってもなかなか集中できません。

またポロリしたらどうしよう⁉

という不安が拭えません。

新田さんや同じ東京から参戦した小松さんの応援が聞こえます。
↓小松さん


『ままよ!』

と挙げた一投は成功。



運よく…といった感じでした(;´Д`)ハァハァ



この時は本当に周囲の声に助けられました。

競い合う相手であっても、互いの挑戦をリスペクトするウエイトリフティングは素晴らしいスポーツだなって思います。

こうしたすったもんだの末に、
何とか後半戦に駒を進める事ができたのでした。

(つづく)


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