気が付いたら今回の試合の記事、ずいぶん引っ張ってるなぁ…(;一_一)
02あたりからだいぶ気恥ずかしくなってきてますが、
ここまで書いたので最後まで打ち明けさせていただきますね(^^;)
さて、猛省の末に引き上げた二本目でしたが
袖に戻るとすぐに次の重量をコールしなくてはなりません。
その後の変更は2回まで。
今回のクリーン&ジャークの目標は85㎏。
でも、75㎏から+10の重量増加はきちんとアップができなければ厳しい数字です。
ですので、迷うことなく
「80㎏で」
とコールする私。
この時、次の試技まで4~5分の間があったのでアップ場に最終調整をしに戻りました。
士別の体育館には非常に立派なウエイトリフティング場が常設されています。
一度に10組ほどの使用が可能ですから3~40名の合宿での使用もできそうです。
これを一回数百円の使用料で使い放題なんて、なんて素敵なとこなんだ!
と、改めて感動しつつシャフトを握ります。
窓を見れば広く青い士別の空。
『残るところあと一本かぁ』
となんとなく淋しさを覚えます。
もう順位のことなんて頭から消えていました。
残りの一本に、全力をぶつけたい。
それだけ。
その想いは自分でもびっくりするぐらいあっと言う間に膨らんでゆきます。
試合会場の袖に戻ると迷うことなく
「重量増加、85㎏でお願いします。」
と係りの方に伝えていました。
係りの人の顔には
『おいおい、挙がるの?その重量(^^;)』
と書いてあります。
パッと見には試合を投げたと取られたかもしれません。
でも「85やる!」といった時、
小松さん(一緒に東京から参加)はニヤリと笑って「㏚(自己ベスト)挑戦しますか( ̄ー ̄)」と一言。
熊本の長老は「気合たい!大きな声ばあげんしゃい!!必ず挙げられるったい!」と肩を叩きます。
新田さんは「75は軽々やったけん、絶対挙がる!重量挙げは心が7割やけん気合入れて!!」と唾を飛ばします。
この数か月をとにかくただ純粋にぶつけたい!
と挑んだ3本目
プラットホームでは挙げることだけで頭はいっぱいでした。
不思議と『挙がらなかったら?』という想いはひとかけらもなく
『挙げる』という想いだけが頭にありました。
不器用ながらも挙げることができました!
バーを降ろした瞬間頭が沸騰し、柄にもなく雄叫びを挙げていました。
この雄叫びは前半に打算で動こうとしてしまった自分自身に向けてでした。
何事も真っ直ぐ!
混ざりけなく、真っ直ぐ!
人間は一貫性のない存在であることは分かっています。
ですが、
それゆえに譲らない一本の線と揺らがない一本の芯を持つことって大事だと思うんです。
今回の失敗はその線が滲み、芯がゆらいでいたから招いた結果だと思うんです。
それに気が付くことができて、そして、そこに「否」を叩きつけることができたことに満足です。
これでこれからも、もっともっと多くのことをウエイトリフティングから学ぶことができます。
ウエイトリフティングがさらに好きになりました。
さあ、今日から仕切り直しの練り直しです!
やったるぜ!オウッ!!