キュウリの出荷を手伝っています。 長さによってS M Lに分け、5キログラムずつ段ボール箱に並べて入れるのです。
ステッキ
うなぎの頭
ハート
1,2,3
4,5がなくて 6
そしてこれが、きゅうりなのに「にんじん」
どうしてかというと、 形が尻すぼみでにんじんに似ているからです。 肥料や日射、水分などの関係でこういう形の悪いのができるのだそうです。 これらはすべて規格外の不良品です。 ただし捨てるのではなく、こういうキュウリだけを箱に入れて良品として出荷するのです。 もちろん値段は安いです。
見目形麗しい優等生はこちら。
これらは秀品として良い値で売れます。
わたしがまだ学生だった頃、同じクラスにきゅうり農家の娘さんがいて、よくみんなにからかわれていました。
「きゅうりをまっすぐにするために、先に紐を付けて石のおもりをぶらさげるんだろ?」
彼女がどんな返事をしたかは覚えていません。 とにかく農家の人はそのころからまっすぐなきゅうりを作るのに苦労していたということでしょう。 そのころはきゅうりの曲がったところは苦みがあってまずかったことを思い出します。今は曲がっていても味は変わりません。 切りにくいですけど
売られているきゅうりしか見たことのない人は、きゅうりはまっすぐなのが当たり前だと思っているかもしれませんが、写真のように、いろいろあるのが普通なのですよ。
うっかり取り忘れたきゅうりは、2,3日でこんなに巨大に。
この大きなきゅうりも秀品では売れません。 でも、以前、きゅうり栽培の研修にきていた中国の方にお願いして、PTAのお母さんたちで四川料理の講習会をしたことがありますが、研修生の皆さんは、この大きなきゅうりのほうを喜んで使っていました。 きゅうりと鶏肉のスープの作り方を教わりました。 わたしはきらいなので食べませんが、 子どもたちはおいしいと言っていましたよ。
というわけで、きゅうりの箱詰めは、 長さ、重さ、本数、形、色(黄色っぽいのは良くないのです)すべてを考慮しながら分類し、きちんと美しく並べなければならないので面倒くさいことこの上ありません。
この間からわたしの制作が忙しかったので、娘たちに手伝ってもらったのですが、途中で数が分からなくなったり、とてもややこしかったようです。
なんで本数まで数えないかんの? 重ささえあればいいんじゃない!と夫に八つ当たりもしてみたり。 ほんとに、なんで売る側の都合に合わせなければいけないんでしょう。