あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

野菜作り

2007-10-11 21:26:09 | 植物

 今年は自分で野菜を作ることにしました。
 


 9月の17,8日頃、田んぼに野菜の種を蒔きました。 だいこん、にんじん、ほうれんそう、ねぎ、ごぼう、春菊です。蒔いて2,3日たって雨が降りました。 田んぼに行ってみるとー



 春菊が一斉に芽を出していました。薄茶色に見えるのは、すくも(米を取った後のもみがら)です。 わたしの母も種を蒔いた後にもみがらを蒔いていました。 なんとなくそうするものかな、と思っていたのですが、実際に種を蒔いてみて、もみがらは非常にすぐれものだということがわかりました。 
 まず、雨が降っても雨粒で土を掘り起こすことがない。 雨はやさしく土にしみこんでいきます。
 第2に、晴れても土を乾かさない。 2,3日水をかけなくても大丈夫です。 芽が出てしばらくすると、雨だけで育っていきますから、手間いらずです。
 昔の人は、米を作っても、わら、もみがら、米ぬかと、すべて利用していたんですね。 生活の知恵に感心します。 話はそれますが、わたしが子どもの頃は、家の床下に穴を掘ってもみがらを入れ、サツマイモを保存していました。 こうすると冬まで腐らずに保存ができ、 糖分が増したサツマイモはとても甘くておいしいのです。


 今日、久しぶりに田んぼに行ってみました。 春菊が大きくなっていました。 でも、全体に生えていたはずの春菊が・・・・
なぜかまばらになっていました。 


 にんじんは? これも草の中でまばらに生えています。 これじゃ、にんじんのわき菜は無理ですね。



 ほうれん草は? 全く姿が見えません。 草に負けちゃったんでしょうか。 ネギもすがた見えず。

 だいこんーこれはりっぱ。しっかりと大きくなっています。 でも、 おかしい?? なんで畝の間の溝に生えてるの? 畝の横にも生えてるの? ネギを蒔いたところにも生えてるの? 大根の種を蒔いたのは夫です。 なんだ~、ぼろぼろこぼしちゃって~。



 ごぼうはー? あったあった、大根の陰にひっそりと生えていました。 もう、わたしがゴボウを蒔いたところにも大根蒔いたのね。 今度大根を抜いてしまわなければ。 右上の丸い葉がごぼうです。



 とりあえずごぼうのじゃまになるのだけ引いて持って帰りました。 畑の野良ばえと違って、とてもみずみずしくて柔らかい葉でした。


 そしてこれはー、 近くの畦で見つけました。 へびの殻です。 完全な形で、とても長いです。 皮がぬけたあとのへびは相当大きいはずです。 夫が遭遇したら縮み上がることでしょう。 へびの殻を財布に入れておくとお金が貯まるというのですが、本当に持ってる人いるんでしょうか。 ちょっと気持ち悪いです。 



 家に帰って、「ゴボウのとこに大根蒔いたろ?」 ときいたら、
 「あちこちに生えとったろがー。」という返事。
 あれは、去年の大根から落ちた種が生えたのだそうです。
 なあるほど。どおりで溝の中、畝の横っちょ、ゴボウの中・・・・所かまわず生えてたはずです。 しばらく大根葉が食卓にのぼりそうです。

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またまた大失敗

2007-10-11 09:59:24 | レザークラフト

 またまた  もお~


     牛ではありません。


 この前、作品にろうをしみこませてしまい、リベンジを誓ったわたしです。 くわしくはこちら    


 気に入らなかった部分も手直ししながら順調にろうを伏せる段階にこぎつけました。


 下塗りをした、石造りの建物の一部。なんだかぼやけていますね。



 ろう伏せをする前に、革の表と裏を刷毛で濡らします。 でないとろうの熱さで革がやけどするのです。 厚い革とはいえ、もとは生き物の皮膚ですから。 そういえば、わが子にろうそくのろうを垂らして虐待した父親の裁判があって判決が出ていましたが、裁判長が「おぞましい」という言葉を使っていました。 たしかに、水でぬらしていてもうっかりすると焼けこげのできる熱さ、これを生身の皮膚に垂らすなんて、想像しただけでもむかむかします。 その子はどんなにか痛かったでしょう。


 次に、ペーパータオルで、水分を吸い取ります。 矛盾してるんじゃないか、と思われるかもしれませんが、水気が多いとろうは革から浮いてしまうのです。ほどよい湿り気になるまで水を取ります。 そのあたりはカンと経験に頼るしかありませんが。


 いよいよ、電気ポットでとかしたろうを塗っていきます。 白く光っているのがろうをおいたところです。 石造りなので、石と石との間に影ができるように、隙間を空けて塗っていきます。 



 ろう伏せが終わったら、下塗りよりも濃い色の染料をはけで塗り込みます。 ろうの部分はもう染料が入りません。 隙間の部分に濃い色の染料がしみこむというわけです。 ここまでの経過時間、4時間半。 時計の針はちょうど夜中の12時を指していました。



 ろうを落とします。 塗っていたろうをすべてはがすのです。 ろうけつ染めの楽しみは、ただこの一瞬にかかっていると言っていいほど、期待と緊張の瞬間ですが、なかなか手間ひまかかります。 時間を見たら45分かかっていました。 (瞬間とは言えない~


 石壁がくっきりと現れました。 成功!



  じつはこの写真の前にもう一手間あるのです。 革に残った細かいろうを水で洗い流します。 革に水は禁物と思いがちですが、ろうけつ染めではこんなにたくさん水にさらすのですよ。


 で、いよいよ洗おうと思って全体を見てみたら・・・・


 な、なんだ、このよごれは?



 夕焼け(になる予定)の空にカラスか? 夕焼け小焼けじゃあるまいし。 
 それとも、ドラキュラ城のコウモリか? それのほうがまだ似合う。 いっそ空に魔女をとばせてみるか。 あれこれ、あれこれ・・・・(対策を考える)


 原因は、ろうの表面についていた染料(それも極めて濃い色の)が、ろう落としで革をうらがえした時、空の部分についてしまったものと思われます。 革の傷ひとつ、 新聞紙のインクが移るのにさえ気を遣う空の部分なのにー。


 ろう落としの前に、ろうに残る染料を拭き取るのは当たり前。 そうしたつもりなのですが、 屋根の部分を拭き取るのを忘れたらしい。 ろう伏せの部分がほんのわずかだったので油断したかも。 それよりなにより、4時間半に及ぶ作業で集中力が欠けていたのでしょう。 前回の失敗もそのぐらいの作業時間の後だったし。 


   集中力=体力だ~。 


 教室に持って行って、わたしがあれこれと考えた対策案を検討することにしました。 で、汚れの上に、やや立体にした雲を載せることに決めました。


 そばで小物を作っていた先輩のさん、
 「そんな大作の失敗を見つけたときってどんな気持ち?」
 「そりゃあ、ああ~ってなりますよ。なりますけど、わたし、あきらめが早くなったみた   い。」
 「うん、それはいいことね。」と、師匠。


 どうにもならないことはさっさとあきらめて、その後の対策に頭を使う。そんなくせがついてきました。 少しは達観してきましたかね?

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