春分の日
出かける用意をしながらテレビを見ていましたところ、大学生の俳句バトルの番組がありました。 県内外の大学生30人が作句や鑑賞、俳句の知識を競うというものです。
その中の一人、着物姿でアピールした女の子。 何か見覚えがある・・・・・・・
名前を聞いてわかりました。 少年少女合唱団の第1期生で、 中学校になってからも部活と両立させることのできた数少ないメンバーの一人でした。 時には楽屋で試験勉強をしながらステージに立ったこともあるがんばりやさん。 なんと高校時代に俳句甲子園に出場してから、俳句を続けているらしいのです。 知らなかった~。
1次、2次と勝ち進み、3次になったところで急用ができてしまいました。 後ろ髪を引かれながら用事を済ませ、「もう終わっちゃっただろうなあ。」と半ばあきらめながらテレビのスイッチを入れたらー
優勝者を発表するところでした。
彼女、優勝してました
おめでとう YOUちゃん! がんばったね。
お出かけ前に、とってもさい先いいんではないだろうか。 夕べから降っていた雨もあがってきました。
行き先は西予市。 染色教室の仲間が展示会を開いているので、お祝いに行きます。 でもその前にー
ジャジャジャ~ン
hisohisoさ~ん、ねこ♪さ~ん
見てきましたよ~、 松山市大宝寺のうば桜。
本当はね、実家から高速に乗ってまっすぐ展示会に行って、 それから宇和町か内子町の古い町を歩いてみるつもりでした。 でもお二人から紹介されてうば桜が見たくなったのです。
見たいなあ、来週じゃ遅いかなあ、あれこれ考えているうちに、
なあ~んだ、松山回りで行けば見えるじゃないか
簡単なことでした。
うば桜はエドヒガンザクラの一種だそうです。 昔、長者の娘を慈しみ育てた乳母が、自分の命を差し出して娘の病気を治してもらったお礼に、桜を植えてほしいと遺言してなくなったのだそうです。 それがうば桜だとか。
たくさんの添え木に支えられた老木でした。
色は純白。 かたまって咲く様は花手まりのように可憐でゴージャス。
でも、残念なことにもう散りかけていました。 17日に4分咲きで、20日には散りかけて・・・・ ずいぶん短い命です。
大宝寺の本堂は国宝だそうです。 カメラを持った人やお参りの人が次々と訪れていました。
「今年こそはと思って来たけど、良かった。」
「話には聞いていたけど、こんなにきれいとは思わんかった。」
しみじみとながめる人たちはみなゆったりと幸せそうな顔をして。
一本の桜にも名前を付けて愛でてきた昔の人々。 日本人の自然と一体となった繊細な美意識を改めて感じました。