京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




3月に入り「京の冬の旅」もそろそろ終わりに近づいてきました。
他の寺院は3月18日までですが本法寺は明日10日までの公開。
仁王門を入り参道を歩くとやがて多宝塔と本堂が現れます。

本堂前の光悦お手植えの松と、その横に佇む長谷川等伯像が印象的
琳派の祖とも言われる本阿弥陀光悦の菩提寺で光悦作庭と伝わる「巴の庭」が有名なお寺です。
書院前に広がる三巴の庭、半円の石を二つ組合せ円形にした円形石は”日”を表し
10枚の切石で十角形に組まれた蓮池は”蓮”を表し2つ合わせて”日蓮”を意味したとも言われています。

書院の南庭、蹲踞の庭には光悦作と伝わるつくばいを配置

巴の庭と蹲踞の庭を結ぶ趣ある回廊
 
光悦垣

講堂南にある「十の庭」、”つなしの庭”と読む
ひとつ、ふたつ、みっつ・・・と数えると十だけは”つ”がないため
石は9つあり1つは見る人の心中にあるというもの・・・

展示館の1、2階の吹き抜けには京都三大涅槃図とも言われる
長谷川等伯筆の仏涅槃図が飾られています。
レプリカですが横6m縦10mという見事な迫力!実物は毎年3月14日~4月15日まで公開されます。
 
唐門の横に置かれている不思議な岩、清明石とも呼ばれるこの石は
一条戻り橋の辺りで日親が傘を立てて辻説法を行ったことから説法石とも言われ
安倍清明邸宅にあったと伝わっているそうです。



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