【江道横穴古墳群】
江道横穴石墳は、江道地内の俗称「高の宮」といわれるところにあり、庄谷川が開いた谷の南に面しています。
上下2段・計20基の横穴墓が確認されており、うち4基は市指定史跡です。
人骨のほか直刀、耳環、玉類、馬具、骨角製品、須恵器、土師器などが出土しました。
市指定史跡、1961(昭和36)年指定。
◎2024年3月8日 富山県にて 写真10枚
2号墳は、羨門幅60㎝・羨道高さ98㎝・長さ30㎝・玄室幅165㎝・高さ100㎝・奥行き160㎝の規模で、玄室の底面は隅は丸い方形となっています。
ここからは、13人分の人骨が確認されました。また、須恵器の長頸壺(ながくびつぼ)・骨格器(歯科の骨の尖頭器)が出土していて、特に骨格器の出土は珍しいものです。
3号墳は、羨門幅67㎝・羨道高さ66㎝・長さ55㎝・玄室幅150㎝・高さ105㎝・奥行き180㎝の規模でした。
ここからは、鉄製の刀子(とうす)(長さ20㎝)、円筒(直径1.7㎝・長さ5.2㎝)、円棒(直径0.7㎝・長さ3.3㎝)が発見されました。
4号墳・5号墳の入り口には、石柱を組み合わせた羨門が構築されています。これは、関東地方のみに見出されていた石柱組み合わせの累計で、県内に先例はありません。
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