単なる宗教書ではないから、引き込まれてしまう伊集院静の「羊の目」にこころ揺さぶられていたよん。
伊集院静の「羊の目」に感動していた。昨日のことである。午前中は、古文書講座をやっていて、夜は中国語講座を受けていた。その間に、ウオーキングである。12.9キロ歩いた。歩数はMetsで、14140歩。
なんとも、自分で忙しくしているのだから救いようもない(^_^)。
さて、「羊の目」である。
文藝春秋社のサイトにこんな風に紹介されている↓
(http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163267401)
>神に祈りを捧げる暗殺者。伊集院文学の最高峰!
>夜鷹の女が産み捨てた男児は、闇社会を震撼させる暗殺者となった。神に祈りを捧げつつなお“親”のため人を殺し続ける男の生涯を描く
>昭和8年。牡丹の彫物をもつ夜鷹の女は、後に日本の闇社会を震撼させるひとりの男児を産み落とした。児の名は神崎武美。浅草の侠客・浜嶋辰三に育てられた武美は、「親」を守るため幼くして殺しに手を染め、稀代の暗殺者へと成長していく。やがて対立する組織に追われ、ロスに潜伏した武美は、日本人街の母娘に導かれてキリスト教に接するのだが……。高潔で、寡黙で、神に祈りを捧げる殺人者。25年ぶりに日本に戻った武美が見たものとは——。稀代の暗殺者の生涯を描き、深い余韻を残す大河長篇。伊集院文学の最高峰!
昨日、一気に読了した。
かなり淡々とした文体で、伊集院静が意図的に簡略化している文体なのだが、これが良い。実に読ませる。
最初は、ヤクザの器量ということを書いてあるのかと思っていた。しかし、途中から気がついた。これは、宗教のことを書いていると。
西方浄土を目指して小舟で大海原にこぎ出す補陀洛信仰とか、舞台をアメリカに移してカトリック信仰のことが出てきた。さらに不動明王の話も出てくる。
親分のために生きるというスタンスは、神との関係があるとも気がついた。
それでも主人公のタケミは、神を信じていないと言う。簡単な話ではないのである。ここが気に入った。
ま、伊集院静大先生の小説は、ジジイのボキでも読みたくなるのである。
面白いのである。エンデのファンタジーみたいに読める。映像が、浮かんでくるからである。
それだけなのだが。
青の水性ボールペンで読むことを松岡正剛センセのサイトで知ってから、小説を読むのが楽しくなってしまった。
これまでは、本に書き込みをしながら読むなんて、本を侮辱していると思っていた。しかし、青色のボールペンでいろいと記号をつけながら読んでいると楽しい・楽しい。
人名は()で囲み、事項は〈〉、アンダーラインやサイドラインも引く。関連項目は直線で線を引く。
つまり、汚くなってしまう。
ところが、これがいい。楽しいからである。自分の本だからできる。借りた本にそんなことはしない。当たり前である。そりゃ犯罪になるからだ。
今日は寒い。
これからウオーキングに行ったり、図書館に行ったりする。夜は塾である。
タノシミ、タノシミ。
ヾ(*´∀`*)ノ