今は13:50である。
さっきまで病院にいた。エコノミークラス症候群の再検査である。定期的な。3ヶ月に一度の。担当のドクターにお会いして、血液検査をやっていただいて結果を聞いてクスリをもらってきた。もう慣れっこになっている。
結果は実に順調。
糖尿も完治しているし。
全部規定値以内であった。
診察が始まる前に、東洋一の巨大病院内科で待っていた。なにしろ診察室が内科だけで38くらいある。金曜日なので、今日も混雑していた。
待合室のこれまた巨大な長いすに座っていた。
そしたら、ボキの目の前にある長いすにど~~~も見覚えのある御仁が来た。杖をついていた。お隣は奥様のようであった。ところが、見覚えはあるけど名前が思い出せない。
3分くらいしたら、どっかの男性がやってきた。
「先生、しばらくだなぁ」となれなれしい。先生だとはわかったが、誰だか思い出せない。
「どっか悪いのかねぇ?」と会話が続く。
声がデカイからミンナ聞こえてしまう。
「ワシは、***と***が悪くて」とその男性。
次に、お互いの病気自慢が始まった。全部聞こえてくるのだからたまったもんじゃない。
「先生、いくつになっただ?」と男性。
「88だよ」と先生の方。
「ひゃぁ~~ワシは80になるけど、先生の方が若く見える」と男性。
この後の会話がしみじみしていた。
「先生の葬式は、オイラたち同級生で出すから」と男性。
「先生は、身寄りがなかっぺ? だからよぉ」とも言っておられた。確かに、その先生は他県出身で親戚もいないはずである。その時点でどの学校に在職しておられたかも思い出したが、肝心の名前が出てこない。つい最近まで、巨大病院附属看護学校の講師もされていたはずである。それも思い出したが、やはり名前が出てこない(^_^)。
「でも、先生よりオレの方が早いかも知れないなぁ・・・」と男性。
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いい話を聞いてしまった。
ボキ、感動してしまったのじゃ。
ボキだって身寄りがないからである。
うらやましいような、恩師と教え子の出会いである。
しかも、88+80である。あわせて168歳である。
これぞ物語である。おとぎ話のようないい話である。
ボキも、いつまでも元気で明るいジジイ生活を送っていきたい。
病院からの帰り道、ほんとうにそう思った。
まだまだ長生きしなくちゃねぇ・・・・・・マジに。
ヾ(@⌒ー⌒@)ノ