団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

富士重工業

2008-04-11 17:39:40 | 
                富士重工業

                         2008年4月11日(金)作成

 「スバル」ブランドの富士重工業が、いよいよ本格的に、プレミアムブランドメーカーとして生き残る道を歩み始めた。

 今日の朝日新聞によると、
①富士重工業は、軽自動車から撤退する。
②トヨタは富士重工業への出資を16.5%(現8.7%)へ引き上げる。
③11年末をめどにトヨタと富士重工業は、「水平対向エンジン」を搭載したスポーツカーを発売する。
④富士重工業は、軽から撤退するが、ダイハツからOEM供給を受け、販売は続ける。
 といったものだ。

 元々、富士重工業は戦闘機を作っていたメーカーで、技術力には定評がある。軽自動車として初めて造ったスバル360は、私も乗っていたことがあるが、モノコックボディで軽く、当時としては画期的な車であった。

 現在の技術の売りは、水平対向エンジンと四輪駆動である。この技術を搭載したレガシィーに対して、トヨタはスポーティーカーのカルディナをぶっつけたが、全く歯が立たなかった。水平対向エンジンは、重心が低く、スポーツ走行に適しているのだ。

 更に、現在CO2の削減の問題で、ディーゼルエンジンが脚光を浴びているが、水平対向エンジンは、振動を打ち消す効果があり、振動の大きいディーゼルエンジンには、適している。

 水平対向エンジンを自動車に載せているのは、私の知る限りでは、ポルシェとスバルだけだ。この希少性は大きい。しかも、ポルシェにはディーゼルエンジンはない。

 自動車評論家の徳大寺恒氏は、かねてより、富士重工業の目指す方向は「プレミアムブランド」と言っていたが、その通りになった。

 トヨタという会社は、資本提携先の企業でも、その企業の自主性を尊重するので、富士重工業としても、やりやすいだろう。

 自動車の生産台数が世界2位という日本で、プレミアムブランドメーカーがなかったのが、ある意味不思議だった。
 さすがに、スバルがポルシェまでのブランド力を持つとは思えないが、世界的なプレミアムブランドメーカーに発展して欲しい。
コメント
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