根尾谷淡墨桜
2008年4月19日(土)作成
岐阜県本巣市根尾谷にある「淡墨桜」(「うすずみ」と読むんだそうです。)を見に行った。広島から車で行くので、12日(土)13日(日)と一泊二日かけた。
行く数日前に、新聞のコラムで、6日から始まる「今週いっぱいが見ごろ」とあり、急に思い立ったものである。
軽重浮薄にすぐ行動するというのが、私の行動パターンのひとつである。
約2kmの渋滞の後、現地に着いたのが15:30頃だった。
巨木なので、遠くからすぐに分かったが、近くで仰ぎ見ると、圧倒的な迫力である。樹齢1500年!幹の周囲約9mの彼岸桜。花はつぼみの時は薄いピンク、満開時は白で、散り際に淡い墨色をおびることから、この名前が付いたといわれる国指定の天然記念物である。
樹高17.2m、枝張り東西23.9m、南北21.2m。
枝の各所は折損しており、数十本の木で支えてある。幹もいかにも朽ち果てる寸前の形相である。人間で言えば、皺だらけシミだらけの老婆がベッドでカテーテルだらけになっているようなものである。
しかし、それでも、人を引き付ける魅力とは何だろう。樹齢1500年という巨木がその寿命と戦い、この年も花を咲かせている姿を見ると、理屈抜きに敬虔な気持ちにさせられる。
妻が、葬式用にと、淡墨桜をバックに写真を撮ってくれという。10回くらいシャッターを押した。写真で見る妻は、皺、シミだらけであるが、まだまだ淡墨桜には完全に貫禄負けしている。
ということは、まだまだ寿命は相当長いということか。
淡墨桜は、歳を重ねるごとに人を引き付ける魅力を増している。人間、歳を重ねて、人を引き付ける魅力とは何だろうか。
2008年4月19日(土)作成
岐阜県本巣市根尾谷にある「淡墨桜」(「うすずみ」と読むんだそうです。)を見に行った。広島から車で行くので、12日(土)13日(日)と一泊二日かけた。
行く数日前に、新聞のコラムで、6日から始まる「今週いっぱいが見ごろ」とあり、急に思い立ったものである。
軽重浮薄にすぐ行動するというのが、私の行動パターンのひとつである。
約2kmの渋滞の後、現地に着いたのが15:30頃だった。
巨木なので、遠くからすぐに分かったが、近くで仰ぎ見ると、圧倒的な迫力である。樹齢1500年!幹の周囲約9mの彼岸桜。花はつぼみの時は薄いピンク、満開時は白で、散り際に淡い墨色をおびることから、この名前が付いたといわれる国指定の天然記念物である。
樹高17.2m、枝張り東西23.9m、南北21.2m。
枝の各所は折損しており、数十本の木で支えてある。幹もいかにも朽ち果てる寸前の形相である。人間で言えば、皺だらけシミだらけの老婆がベッドでカテーテルだらけになっているようなものである。
しかし、それでも、人を引き付ける魅力とは何だろう。樹齢1500年という巨木がその寿命と戦い、この年も花を咲かせている姿を見ると、理屈抜きに敬虔な気持ちにさせられる。
妻が、葬式用にと、淡墨桜をバックに写真を撮ってくれという。10回くらいシャッターを押した。写真で見る妻は、皺、シミだらけであるが、まだまだ淡墨桜には完全に貫禄負けしている。
ということは、まだまだ寿命は相当長いということか。
淡墨桜は、歳を重ねるごとに人を引き付ける魅力を増している。人間、歳を重ねて、人を引き付ける魅力とは何だろうか。