幸運・不運
2011年11月18日(金)
「グリーンコンサート、ベルリン・フィルツアーの○○○○様(私の名前)は搭乗口までおいでください」。11月15日、広島空港搭乗口付近で待っていた私にアナウンスが聞こえました。
それでなくても小心者なのに、2回目の海外旅行、しかも飛行機では初めてという私は、「何か悪い知らせでもあるのか?」とうろたえました。いつもなら、頼りになるけどツマらない妻がいるのですが、今回に限っては一人っきり。
恐る恐る、搭乗窓口へ行くと、悪い知らせの予感を感じさせるように、スタッフが眉間にしわを寄せ「大変申し訳ないのですが、ビジネスクラスの席と交換していけないでしょうか?」と言うのです。瞬間、私はその意味が分かりませんでした。
しばらく、と言っても2・3秒後、やっと意味が飲み込め、「それって、私にとっては悪いことではないですよね。」とスタッフに言うと、今度は明るい表情で、「そうです。」
なぜこのようなことになったか、私として類推するに、①2人組の客がエコノミーを欲しいと言った。②しかし、エコノミーは1席しか残っていない。③一方、ビジネスは1席空いている。④エコノミーの人をビジネスに回して、エコノミーの客を2人乗せた方が良い。
まぁ、このようなことではなかろうかと・・。
15日から17日の二泊三日で、ベルリン・フィルをソウルで聴くツアーの初っ端でこんな幸運があろうとは!
2夜ベルリン・フィルを聴いて、もはや帰るだけのスケジュールになり、ホテルのロビーで撮った写真をチェックしていました。
やがて、バスに乗る時間が来て、バスに乗りバスが出発した後、カメラがないではありませんか!この3日間の全てが詰まっていると言ってもよい、命とお金の次に大事ななカメラ。バスの中からホテルに℡して確認しましたが、「ありません」。
傷心な気持ちの中、溺れるもの藁をも掴む思いで、現地ガイドに、もう一度ホテルに℡してもらいましたが、答えは同じでした。そのガイドによると、中国人スタッフが出稼ぎに来ており、そういう人が見つけた場合はまず出てこない、ということでした。私は中国人一般がそうとは思っていませんが、韓国でも中国人に対する見方は多少バイアスがかかっているようでした。
それはともかく、私の不注意とは言え、こんな不運が訪れるとは!
私の人生訓に加わったのは、「幸運の後は不運がつきまとう」でした。
という訳で、写真付きのブログが掲載できません。