団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

ベルリン・フィル in ソウル マーラー9番

2011-11-21 18:15:29 | 音楽
                    ベルリン・フィル in ソウル マーラー9番

                                                   2011年11月20日(日)

 ベルリン・フィルを生涯一度は聴いてみたいと思ったのは、20歳代中ごろです。
 当時、私より10歳くらい年上の人から、広島市公会堂でベルリン・フィルを聴いたという話を聞いたのです。もちろん、世界一のオーケストラという評価でした。その時の「刷り込み」が64という歳になっても残っていたのです。


 ベルリン・フィルの日本公演は11月22・23・24日で、チケットの発売は7月16日からでした。
 7月16日10時、私と妻の携帯電話を両方使って発信するのですが、通じません。1時間後やっと通じたら、sold outです。
 こうなると、聴きたい思いが余計つのり、広島のグリーンコンサートがツァーを組むという情報を得、待ったましたとばかり申し込んだのです。
 

 2011年11月15日、ソウル「芸術の殿堂」コンサートホール、1階席20-8で緊張して始まるのを待ちました。曲目はマーラーの9番。


 弦の合奏を聴いて、とても柔らかい音を出すオーケストラだと感じました。
 私のそれまでのイメージとしては、バンバン音を出すオーケストラかと思っていたのです。もっとも、「芸術の殿堂」という大ホールを鳴らし切るには、いかなベルリン・フィルといえども限界があるのでしょう。
 大音量を出すというより、バランスを重視したオーケストラと思いました。


 9番は、マーラーの交響曲としては、始まりも終わりもピアニッシモという他にはないものです。4楽章は瞑想的な楽曲が延々と続きます。
 その瞑想を一層強調するのが、ピアニッシモです。
 凄まじいというか、他に例を見ないとうか、空前絶後のピアニッシモでした。
 例えて言うなら、聴力検査で音が聞こえるかどうか小さな音量を出して確認しますが、そんな感じで「エッ、今何の楽器が鳴っているの?」と、耳を傾げるような弱音!なのです。こんな音を出すオケは他にあるのでしょうか・・。

 終演後、腕に軽い筋肉痛のようなものを感じました、あまりに緊張をさせられるピアニッシモだったため、思わず両腕に力が入っていたのです。


 で、音楽に感動したかというと、それがそうでもないのが、不思議なところで・・。
 ベルリン・フィルの一糸乱れない強弱・緩急自在の技術は、心底感心しました。
 でも、私の地元広島交響楽団で感動した演奏はいくらもあります。 
















 コンサートマスターが「エッ」樫本大進ではないじゃないですか。思わず隣の人(同じツァー客)と「どうしたんでしょうかね」!
 フリュートもパユではありません。さては、二軍かなと思ったのですが、演奏を聴くと払しょくされました。


 韓国の聴衆には敬服しました。実にマナーが良いです。
 
コメント (2)
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