増税時経済対策
2013年9月15日(日)
14日付けの朝日新聞のトップニュース「増税時5兆円経済対策」の活字を見て、「冗談でしょう」と思いました。
消費税増税は税収増を図るために行うのではないですか。5兆円もの「経済対策」なるものを行えば、税収がそれだけ減るので、何のために消費税を増税するかが分かりません。
66歳にもなると、とかく何事も疑り深くなるもので、私はこれで、誰がほくそ笑むのか考えざるを得なくなりました。
対策の骨子ですが、①低所得者向けの現金給付、②住宅購入者に対する現金給付など、国民に対するものもありますが、「近い将来に法人税を5%~10%軽減」というのがあります。先の低所得者等に対する対策は一過性のものですが、法人税減税は恒久的なものです。
私には、これで消費税増税の本質が見えてきたように思います。消費税増税分は社会保障財源に向けるとおっしゃっていましたが、これは「真っ赤な大嘘」です。
本質は、法人税減収分を消費税で穴埋めするということでしょう。これまでもそうでした。消費税課税以降の累計消費税額は、法人税減収の累計額とほぼ同じ金額でしたから。
税は所得再配分の機能があり、「所得の多いもの→所得の少ないの」へということですが、この国の再配分は「所得の少ないもの→所得の多いもの」へ向かうようです。
私が「ほくそ笑む」側でないことは、はっきりしました。(`ヘ´)