「廃墟と再生」中西繁展 Ⅱ
2013年9月1日(日)
昨日の続きです。
作者中西繁氏の作品は、デカイのが特徴です。写真どおりではありませんせんが、リアリズムです。克明に、特徴を描いています。それだけに、作者の意図がよく伝わります。悲惨な情景が暗い色調になるのは、必然を感じます。
たまたま、誰もいませんでした。
真っ青の空と風の流れを示す雲だけを見ると、何事もない世界ですが・・、どうしても軍艦島をイメージしてしまいます。私の軍艦島の「イメージ」は、「後は野となれ山となれ」です。
「水蒸気爆発」とありますが、「水素爆発」ではなかったかしら・・。
赤い屋根と白い壁の対比が美しさを際立たせています。
左の方が、作者の中西繁氏です。
50歳まで一級建築技師をしておられて、画家に転じたということです。
高知県の観光特使でもあります。「リョーマの休日」「わざわざ行こう志国高知へ」。この駄洒落、たまりません。
名刺の裏は、無料入場券となっています。
「廃墟」と「再生」というテーマですが、廃墟を目の当たりにして、再生への課題を突き詰めることが必要と思いました。
福島原発で、汚染水が大量に流出している現状でも、「収束宣言」を撤回していない政府に、課題を突き詰めるという姿勢があるのでしょうか・・。
この展示開催に係わった、妻の友人の話によると、カンパが100万円集まったということです。
この展示そのものは、無料でした。
県立美術館の本館では、ゴッホの展示が行われていたのですが、私が知る限りでは、ゴッホより良かったと言う人ばかりでした。