団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

VW外出ガス不正の余波

2015-09-30 07:21:32 | 

VW排出ガス不正の余波

2015年9月30日(水)

 VW排出ガス不正の問題は、私の予想より、広く深く進展しています。マスメディアでは、①数年前の内部の関係者からの警告を無視していた、②ボッシュがソフトを納入する際、警告していた、②ウィンターコルン前社長が詐欺容疑で捜査等といった報道がなされています。解明がなされればなされる程、VWの不正の悪質さが浮き彫りにされると思います。(問題の背景は数日前にupしました。)

 また、株式市場では、自動車関連株の下落が続いています。私なんかは、VWの競争企業は上がっても良いのではないかと能天気な予想をしていたのですが、自動車・ディーゼルエンジンに対する社会の風当たりが強くなるという受け止めなんでしょう。

 一方、ベンツは、この「逆風」の中で、ディーゼルエンジン車の販売台数を2倍にすると言っています。(日本市場です。)VWの危機を奇禍としたのですかね。(多少、卑しい感じがしなくもありません。というか、深読みで、ベンツはディーゼルエンジンに関して不正は勿論していないし自信があるとの表明とも思えます。)

 他のメーカーはどうでしょうか?BMWは「お前もか」と疑われている報道があり、BMWは否定しています。ディーゼル命のマツダはどうでしょうか?次のようにアナウンスしています。

http://www2.mazda.co.jp/info/20150929/

 自動車会社がこれに反応するのは当然として、政府はどうでしょうか?私は、ディーゼルエンジンに限らずガソリンエンジン車も含めて、この機に再チェックをする必要があると思うのですが、そこまでの動きはないようです。(あくまで、起業寄りですからね。)

 しかし、今回のVWが起こした問題で、排出ガス規制の問題がクローズアップされ、いずれ政府もより厳しい(というか、実態に合った)規制or検査方法をせざるを得なくなると思います。モード走行だけの検査では、実走行と乖離していますからね。当然、メーカーは更なる対策が必要となり、企業収益に影響がでることになるでしょう。ここまで考えると、自動車関連株が下落した理由が分かるような気がします。

 ちょっと、余談ですが、PMというとディーゼルエンジンのみと言ったイメージですが、実はガソリン車は検査では検出されない更に微粒子のPMを出すということを言っている科学者がいます。(定説にはなっていないようですが。)恐い話です。

 人類は地球の資源を消費せざるを得ないのですが、それは浪費につながる危険性が耐えずあります。一台一台の排出量を抑えても、大量になれば総量は増えます。人間に有害な排出ガスを出すのは人類に対する警告ともとれます。人類は、地球資源を消費することに謙虚になる必要がありますね。と言いながら、自動車に乗っている自分が言うのは、おこがましと反省しています。

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