戦争法廃止国民連合政府
2015年9月21日(月)
日本共産党が「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」の実現を呼びかけました。「戦争法」に反対する野党勢力が選挙協力しようではありませんか、というものです。
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2015/09/20150919-yobikake.html
私は、敬意を表し賛同しますが、問題は実現するか否かです。選挙という政党及び議員個人個人の存立にか係わるかつ利害関係が非常に複雑に絡む問題ですので、理念が良いからといってすんなりと実現するとは思えません。
しかし、実現の可能性がなくもないと思います。①オール沖縄という先例があります。②国民の多くが「戦争法」の成立及びその成立過程に反対しています。③SEALD'sや「ママの会」にみられるように政治参加の形態が多様になりました。何より、国民の多くが今回の一連のことを通じて、立憲主義・法の支配・民主主義について多くを学んだことです。これは、必ず大きなエネルギーになります。
ヤベー首相は、これから、国民から戦争法を忘れさせるべくあらゆる手を打ってくるでしょう。権力を握っている彼らの情報操作能力って凄いですから。例の財務省案の軽減税率って、謀略説が流されています。まず、国民に受けのよくない案を出して、国民の声を聞いたふりして修正する。国民の中には、「私達の意見を聞いてくれた。」と思う人が出るでしょう。今の世の中、次から次に国民の関心がある大問題が起こりますから、ヤベー首相にとっては、この上もなく好都合で、マスゴミへの情報操作で、相当程度の国民から戦争法についての関心が薄れていくと予想されます。
キング牧師は、「後世に残るこの世界最大の悲劇は、悪しき人の暴言や暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心だ」と言ったそうです。私は、この「善意の人の沈黙と無関心」が克服されれば、冒頭の「国民連合政府」の実現は可能と考えます。傍観者であってはなりません。