企業の内部留保 400兆円
2017年9月2日(土)
財務省が公表した企業統計によると、内部留保が過去最高の406兆2358億円に達したということです。
2日の朝日新聞。
400兆円って、ピンとくる人はいないと思いますが、400000000000000円! 何と、ゼロが14個も付きます。1億円を1万円で積むと約1mですので、計算すると、4,000㎞!となります。どうしたらピンとくるか分かりませんが、日本の国家予算の4年分に相当すると言われると、やっとピンときました。(実は、全然ピンときていません。)
企業は、こんなお金一体どうするの?と思います。異常、異様。いや狂気のさたと思います。
・経常利益は12年度の35.9兆円から16年度は52.8兆円(47.1%増)
・役員報酬は、9.3%増
・労働者の賃金は3.6%の増
・物価は5.0%増→労働者の実質賃金は下落しています。
・法人実効税率は、安倍政権発足時(12年度)の37.0%から16年度は29.97%
・12年度から16年度の間に56兆円積み増しています。
・そのうち、建設や機械設備などの有形固定資産は6.4兆円の伸びです。
・減税分は、設備投資や賃金にはほとんど回っていないことになります。
以前、ブログで内部留保のことを書いたら、「内部留保は現金だけではない」とコメントした方がおられます。内部留保の本質をご存知かな?と感じました。現金か有形固定資産かどうかというような問題ではありません。企業が正当な企業活動を行い利益を得る。←このことを否定するものではありません。しかし、物事には限度というものがあるでしょう。一方では格差社会で貧困層が増えているのに、企業だけが〇〇太るというのは健全は社会とは言えないでしょう。
企業first社会であります。worst社会であります。