解散権の肥大化「見通せず」 佐々木毅元東京大学総長
2017年9月27日(水)
26日の朝日新聞に、元東京大学総長の佐々木毅さんが寄稿されています。
この方、現在の腐敗した政治状況を作りだした、小選挙区制度を導入した、戦犯であります。いや「戦犯」という言い方は相応しくないですね。張本人であります。
この方、現在の政治状況の何が問題なのか、解散権の肥大化だという認識を示しておられます。
小選挙区を導入した頃、解散権の肥大化を見通せずとおっしゃっています。肥大化の原因としては、「改革で派閥は存在感を失い、かつては重層的だった自民党内に、トップである首相と個々の議員という両極が残った。首相の解散権は怪物のように肥大化し、議員は言われるがままの存在になった。」。
まず、申し上げたいのは、「政治改革」の目的は、「派閥の問題や政治とカネの問題」を解決するためでした。小選挙区制を導入してそれらの問題が解決したか?両方共Noであります。佐々木氏はこのことにまず向き合い、自らが主導した小選挙区は問題解決に全く役立たなかったという認識及び反省を示す必要があります。
それを、首相の解散権の肥大を見通せずなんて、空とぼけてはいけません。
そもそも選挙とは何か?ということですね。佐々木氏は、「2大政党を中心とした、政権交代が可能な政治に変えるため」という主張をしておられましたが、選挙の目的は、政権交代をするためではありません。民意を反映することです。民意とは何か?民主主義社会では少数の意見でも大切にするということです。それが、小選挙区では少数は切り捨てられる訳ですね。このことが、安倍現内閣が憲法違反までする傲慢な政治状況を作り出している根源ですよ。仮に、民意を限りなく反映する比例代表制であれば、自民党は半数の議席に達しません。安倍暴走内閣は存在しないのであります。
東大の総長と言えば、世間的には、偉大な大先生で、私のような者は足元どころか、影にも近づけない存在であります。
私ゃ、世間様に向かっては大きな声で言う勇気は持ち合わせていないのでありますが、この方、俗物であります。