水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

文武両道

2008年12月08日 | 日々のあれこれ
 勝間和代さんの『起きていることはすべて正しい』に、こんな記述があった。

 「ディープスマート力とは、フレームワークを超えて、ある分野における長年の勘に基づき、時間をかけて私たちの中に暗黙知を溜めて、新しく洞察ができるようになることを言います。よく『文武両道』と言いますが、ディープスマート力とメンタル筋力は両立するのです。」

 『渋滞学』の西成活裕先生の新しい本『無駄学』に、こんな記述があった。

 「やはり自分で実践していく途中で、時間をかけて何か言葉では表せないコツをつかんでいくものなのだ。そして一皮何かの分野でこのコツをつかむことができると、他の分野でのコツが急に分かるようになってくることがある。」

 勉強と部活との両立に悩む部員は、その原因の第一に物理的時間に不足をあげる。
 しかし現実には、両立できないと言ってやめていった子の多くは、物理的な時間は相当手に入れたはずだが、それに見合うだけの結果が出ていない場合が多い。
 習って、練習して、身につけて、というプロセスは、部活でも勉強でも同じことで、文武両道というのは、物理的な時間を2倍必要とするものではないということを教えたいのだが、なかなか言葉にならない。
 たまたま読んでた本で、この答えに通じる記述を見かけたということは、神の啓示なのかも。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする