水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

凡骨タウン

2010年02月23日 | 演奏会・映画など
 かばんがやたら重くて、いつも開けない方のチャックを開けたら芝居のチラシががっつり入っていた。
 池袋芸術劇場でモダンスイマーズという劇団のお芝居を観たときのものだ。
 定演2部お芝居の全体像がほぼ決まり、試験明けにすぐ練習に入れるように脚本をつめていかねばならぬ、その推進力を得たいと思って出かけたのがモダンスイマーズの「凡骨タウン」という作品。
 シンプルなセットと端正な演技のストレートな芝居だった。
 過去と現在とが入れ子になっているのだが、登場人物たちが、衣装も買えずに子ども時代にもどったり、現在の青年になったりするのが見事だった。
 そういうモードでみてくださいと知らせる照明の具合もさすがだった。
 
 先日、県別の年間平均収入が報じられ、中央と地方の格差が問題だと論じられていた。
 自分にとっては、もし田舎にいたら、収入が少ないのもそうだけど、仕事の後にふらっと芝居を観に行けないであろうことの方が大きい。
 あ、でもずっと地方にいたらこんなにチラシをもらう機会はないから、格差に気づかないのかな。
 だとしたら、地方格差とか騒いでいるのは、中央のメディアだけなのかもしれない。
 格差を知らないままの方が、本当は幸せなのだろうか。


 
 
コメント
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