水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

課題曲クリニック

2012年04月29日 | 日々のあれこれ

 洗足学園の恒例企画となった課題曲クリニックへ。新河岸から渋谷に出て、田園都市線に乗り換えて溝の口まで1時間ちょっと。副都心線のおかげで便利になった。今までは課題曲が決まってない状態で出かけたことの方が多いが、今年は4に決めたので、聞くべき講座は決まっている。まずは桐田先生の合奏指導法で、マーチ練習法の基本的なことや、「お約束」的な演奏法を習う。聞いてしまえば何でもないように思える事柄も、知っているのとそうでないのとでは雲泥の差だ。自分で編み出そうとするなら何百時間もかかるか、編み出せないまま終わるかのちょっとした「技」を、1時間ほどかけて出かけていくだけで無料で教えてもらえるのは、効率がよすぎてもうしわけないくらいだ。
 続いて、伊藤康英先生と和田信先生が対談形式で、曲について語ってくださる講座。自分の曲にこめた作曲者の思いがかいま見える。曲は自分の子どもなのだ。外野から、何も考えずに、今年の曲はどうのこうのと言うのはやめようと思った。ていうか、ほんとに奇をてらわないふつうのマーチで、これだけ美しい曲はめずらしいのではないか。そんなことを思ってて質問コーナーになったら、参加してた中学生たちが、「この部分はどっちの音色が大事なんですか」とか「なんでホルンだけこの音なんですか」とか、ある意味身も蓋もない質問攻めをしてて、それに丁寧に応える和田先生がナイスガイだった。
 溝の口から電車に乗ると、なんと乗り換えなしで春日部まで行ける。渋谷を越えて表参道、青山のおしゃれな街、永田町、大手町の都心部を過ぎ、水天宮、清澄白河と下町へ。地上を走ってくれたらほんとに魅力的な路線だ。地上に出た押上でスカイツリーをみようと思ったが、方角がわからなかった。『太陽が動かない』が期待通りの面白さだったこともあり、一時間半の道のりは長く感じなかった。めったにこない春日部は、大きな街だと思うのだが、駅を降りたとたんになぜか場末感が漂う。越谷らへんに水をあけられてないだろうか。駅から15分くらい歩いて、春日部市民会館に着くと、見たことのある男子高校生の集団、OBもいる。基本的に、男子の方が義理堅いんじゃないかな。もう一つおつきあいのある姉妹校さんとのことを思っても。

コメント (2)
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