二日目。井上学先生の「ポップス講座」、馬場正英先生の「運営法講座」は、ともに現役高校教員という視点で話していただいて、勉強になった。
数年前、はじめて「ポップス講座」を受講したさいに、ポップスの譜面の読み方をならって目から鱗がおち、そういうことを指導できる先生が身近に存在することにも気づき、自分でもだいぶわかってきたつもりだ。知ってはじめてそういう耳ができる。
中学生、高校生のポップス系の演奏を聴くと、完成度はどうあれ、ポップスらしい演奏になっているかどうか、そういう指導が入っているかどうかは、はっきりとわかる。
知らないことは見えない。
研究授業を参観していて、ある若い先生と、経験(漫然とではなくね)を積んだ先生とでは、その見え方が全く異なるのと同じだろう。
全国大会3出お休みだった都立片倉高校の馬場先生のお話は、へえと思うことも多々あった。
「3出」を経験できる学校といえば、埼玉では栄さん、伊奈学園さんといった、ある意味次元の異なる学校だ。
都立片倉高校のおかれた状況は、むしろ普通の高校で、おかれた環境を考えたなら、よく全国常連バンドをつくれるものだと感心せざるを得なかった。
いっかい話をきいたぐらいで本質をつかめるわけではないが、うちは楽器が足りないとか、経験者が少ないとか、練習時間が足りないとか、そんな目先のぐちをつい言いたくなる自分が情けなくなる。
部活の運営に前に自分の運営が大事という話もなるほどと思う。
自分が100%で突っ走っていたら、何かあったときに対応できなくなる。
自分が部活に行けなくても、体調を崩しても、自然に進んでいくシステムを作ることがまず優先だと。
う~ん、理屈ではわかっているのだが。