「付属語」というネーミングは、改めて考えてみると、本質の半分しか言ってないから微妙だなと思う。
たしかにその存在のありかたは、自立語に「付属」していると言えるが、言いたいことを決定するのは自立語ではなく付属語の方だ。
意味伝達語とか、意志確定語とか、なんかカッコイイなまえをつけてあげてたら、みんなもっと本気で覚えようとするのではないかな。しないか。しないな。
漢文の講習をしてて、「将」は助動詞だよね? わかりません。じゃ「不」が助動詞ってわかる? わかりません。そもそも助動詞がわかりません。えー? そこからか。 … という会話があって、そんなことを思った。
その昔、助詞や助動詞とはどういうものかという授業を塾のアルバイトでしてたことを思い出しながら、超基本的な説明をその子にためにしたが、平静に聞いていた周囲の子たちも、内心聞けてよかったと思っているはずだ。
漢文でも英語でも、意味を伝えるためには、助動詞や、日本語の助詞にあたる言葉は重要だ。
そして、名詞や動詞や形容詞は無限に存在する(あらたに創り出されもする)。
助詞、助動詞は有限だ。
漢文なら、ほんの数個ずつをしっかり覚えておくだけで、読解力は格段にあがる。
助動詞なら「不・未」「得・可・能」「将・欲」「当・須・宜」「足」ぐらいかな。英語より少ないだろう。
それと日本語の助詞にあたる前置詞。「以」「与」「為」「自・従」「対」。
前置詞を知っていれば、すぐ後ろにあるのが名詞、前置詞句の後ろにあるのが必ず「V」だ。
たんなる漢字の羅列が立体化してくる(おー、うちの演奏にいつも足りないと言われる立体感!)。
自立語は無限、付属語は有限。
だから付属語はmustで、自立語はas possible で覚えないといけない。