水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

ライオン力(2)

2021年02月10日 | 学年だよりなど
  3学年だより「ライオン力(2)」


 ライオンは獲物を見つける瞬間まで、ぐったりと体を横たえている。
 半目で目標をとらえると、起き上がって一瞬でトップスピードに入る。
 相手が気づいたときには、もうどうすることもできない。
 試験問題が配られているときは、まだおだやかな半覚醒状態にいる。
 はじめの合図とともに冊子を開くやいなや、脳はトップギアにはいる。
 問題を視覚がとらえると、思考が解き始める前にシナプスレベルではほぼ解決策はみえている。
 ライオンの視覚が獲物をとらえたとき既に、捕獲して咀嚼している自分のイメージがわいているように……みたくなるといいね。
 そうなるためにも、休み時間はしっかり脳を休めよう。
 からだを横たえて寝ることはさすがにできないだろうが、イスの背もたれにぐったりよりかかり、目をつぶってゆっくり呼吸しているだけでいい。
 目をつむることが最重要ポイントだ。
 10秒目をつむるだけでも、脳のいらない情報がさっとデリートされ、リフレッシュする。


~ 〈試験前の水分補給で成績アップ〉
 体のほとんどが水でできている人間は、1%程度の脱水で、学習能力や、ほかのさまざまな能力が落ちてしまいます。のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給することが大切です。目安は1日8杯。試験があるときは、試験前に水分補給をするだけで、成績が上がります。

〈体を動かすと記憶力も上がる〉
 体を動かすことと勉強は関係がないように見えますが、実は記憶力アップに役立ちます。週に3回は運動をするように心がけましょう。さらに、ストレスが減る、気分がさわやかになる、睡眠の質が上がるなどの効果も。運動はいいことづくしなのです!

〈休憩時間は何もしない〉
 長時間勉強し続けるよりも、適度に休憩を取るほうが成績は上がります。
 平均的なペースとしては、40分やったら5~10分休憩するくらいが効率がよいようです。とはいえ、勉強内容や体調も考えながら、自分に合ったタイミングで取ればOK!
 大事なのは、休憩時間になにもしないこと。ゲームをしたり音楽を聞いたりする人にくらべて、静かな場所でなにもしないでいる人のほうが、成績がよいのです。(池谷裕『東大教授が教える! デキる大人の勉強脳の作り方』日本図書センター) ~


 試験がひとつ終わったら、まずは一回大きく伸びをして体をほぐそう。
 首や肩をストレッチをして血流を流そう。そして、適度な水分補給。
 次の試験への最終チェックだけをさっとして(脳を準備させる)、あとは静かに目をつむって待つ。
 そうしているうちに獲物の、それも大物の予感がしてくる。
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