折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

お気に入りのビオラと歌と

2006年02月18日 17時37分37秒 | 立春
 

冬から春への様々な色で心を和ませてくれるビオラ。
その中でも気に入っている色がこれです。

優しくて、清潔感があって、チャーミングで。
ビオラを育て始めてから、すっとベースになっている、
私には絶対に欠かせない色あいです。

この色は、日が当たると一段と輝いて見え、
日陰にあっても、自分の持ってる内面の輝きを見せてくれる気がします。

いつまでも輝いていてほしいビオラです。

☆☆
ところで、私は自分の好きなことや、
いま現在欲しているみたいなことを
よく「3」(種類?)で表すことがあります。

たとえば、好きなピアノ曲はとか、好きなバラはとか、行ってみたい外国はとか。
どうもこれは、長年のこういう会話から来ているみたいですが・・・・。

 今晩、なに食べたい?

 (いや、別に・・・・とは答えられないので。そう答えたら、次の食事は朝・・・・)

 ① カレー   (実は365日、これでもいいくらい好き、子どもみたい)
 ② ハンバーグ (作っていただけるのなら!)
 ③ お刺身   (大分は魚が飛びぬけておいしいところ、しかもお安くて!)

これだけ答えを用意していると、
たとえ昨日おとといと連夜でカレーを食べてても、②か③で返事したら

 何言ってんですか、ずっとカレーを食べ続ける気!?

なんて、逆に怒られずに済むわけです。

 別に何でもいいよ

みたいに、言わないほうが絶対にマシな回答よりはいいと思いますが、
そうでもないですか・・・・。

また、たとえば、好きなピアノ曲は、あえて言えば(実にむずかしいですのが)

 ① ベートーベン ピアノソナタ第8番 ハ短調「悲愴」
 ② ショパン 幻想即興曲
 ③ ショパン ワルツ第7番 嬰ハ短調

と、今はこういうことになります(漏れてしまう、あれもこれも・・・・)。

そしたら、自分のことと相手の興味との接点が見つかって、
そこから会話がはずむことになりやすいのかなあって。
それ以前に、話が合えば、の条件付ですが。

そこで、ピアノならぬ、歌ですが、
私の好きな歌(歌曲のジャンル)を三つと言えば、

 ① ロンドンデリーの歌  アイルランド民謡
 ② 歌の翼に       メンデルスゾーン
 ③ 五月に寄す(An Den Mai) モーツァルト

以前、ブログに載せました「君よ知るや南の国」(トマ)もあって、
これは、なかなか三つに限ると大変なんですが、
共通の趣味を持ってようと、そうでなかろうとお互いを知るのに良いのかと。

でも、常にこんな答えを三つ用意しているわけないので、じゃあ、って質問されると
「・・・・」(一瞬の沈黙の時間)が流れることも、ままあります。




(UNA POESIA DI OGGI)

Londonderry Air

Would God I were the tender apple blossom,
that floats and falls from off the twisted bough,
to lie and faint within your silken bosom,
within your bosom, as it lieth now!

Or would I were a little burnished apple
for you to pluck me gliding by so cold,
while sun and shade your robe of lawn will dapple,
your robe of lawn and your hair's spun gold.

Yea would to god I were among the roses
that lean to kiss you as you float between,
while on the lowest branch a bud uncloses,
a bud uncloses to touch you, Queen.

Nay, since you will not love, would I were growing
a happy daisy in the garden path,
that so your silver foot might press me going,
might press me going even unto death.


☆☆☆
ロンドンデリーの歌は、メロディーは「妖精」が作ったとの言い伝えがあるそうな。
きちんと訳すことなんて、私には不可能なので、さわりを・・・・。

 私がりんごの花なら、あなたのシルクの胸元にふわりと舞い降りたい

 私がりんごの実なら、あなたにもぎとってほしい

 私がバラの花なら・・・・

 でも、私を愛して下さらないのなら、庭の小道に咲くひなぎくになりますから
 どうぞ踏みつぶして 私が死んでしまうまで・・・・

アイリッシュ・ラブソングでした。
これが、My Favorite Songの一つです。
 






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リヴィダス?

2006年02月17日 12時54分00秒 | 立春
 
クリスマスローズって、見た感じ栽培がむずかしそうに思えて敬遠していました。
寒さに弱いのでは、とも考えていたからです。

そんなことないですよとブログで教えられて、一鉢植えてみています。

独特の花の姿。

現代日本よりも、中世、神聖ローマ帝国時代のドイツ辺りにひっそりと咲いてそう。
あるいは、ロビンフッドの森・・・・と、またまたわけのわからぬ第一印象。

えも言えぬ、妖艶な色を放っているようにも見て取れます。


                              (2006.2.12)

今日は一転、最高気温も10度を切りそうです。



      (UNA POESIA DI OGGI)

  春の寒さたとへば蕗の苦みかな  夏目成美 なつめせいび(1749-1816)江戸時代

☆ 「ふき」は、食べるの苦手です。
  なるほど、この頃の「余寒」(よさむ)を味にたとえてみると、
  肌で風を感じる寒さと同じなんだと・・・・。

 「蕗の苦み」を、即興で自分流に置き換えようとしても・・・・何も浮かびませんでした。
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一つのメルヘン

2006年02月16日 20時49分45秒 | 立春
 
ビオラ、これだけは毎年晩秋に植え付けます。
そして、春の盛りまで楽しませてくれます。

昨年は忘れもしません、11月4日、有給休暇を取ってまで植えました。
季節はずれの夏日で、突然わいた蚊にしこたま刺されました(有急窮蚊!なんのこと?)。



今年も様々な彩りを添えて、春がやってきそうです。

花の数も、少しずつにぎやかになってきました。



バラが咲いてくれるだろう、初夏のその日まで、
いつものとおり、ビオラに願いを託します。
ビオラは私の中では、幼い日のメルヘンに通じるのかも。



       (UNA POESIA DI OGGI)

☆ 一つのメルヘン            中原中也 (1907-37)

   秋の夜は、はるかの彼方かなたに、
 
   小石ばかりの、河原があつて、
 
   それに陽は、さらさらと
 
   さらさらと射してゐるのでありました。
 

                     
   陽といつても、まるで硅石けいせきか何かのやうで、
 
   非常な個体の粉末のやうで、
 
   さればこそ、さらさらと
 
   かすかな音を立ててもゐるのでした。
 

 
   さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
 
   淡い、それでゐてくつきりとした
 
   影を落としてゐるのでした。
 

 
   やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
 
   今迄流れてもゐなかつた川床に、水は
 
   さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……



                  (四季 復刻版 中原中也追悼 昭和12年12月号)

高校の教科書に載っていた記憶があります。
ソネット形式(十四行詩)だとか教えられました。
その頃、この詩を読んでどういう風に感じたのか、
さすがにもう記憶はありません。

かすかな音って、どんな音でしょうか?
「さらさらと」の繰り返し、
聞こえるようで、そうでもないようで、
それでも音の風景です。
陽の射す音、川床に水の流れる音。

そして、光と水が一体になったら、
「さらさらと」した音が、聞こえてくるのでしょうか?

静かに目をつぶると、
はるかの彼方から聞こえてくる音と光の・・・・メルヘン。

実は、この「時期」に、まちがって!載せてしまいました。
(私は、ベースがそそっかしいのです・・・・)

冒頭部分、ずっと「春の夜は」と思い込んでいました。
高校生の春に習ったかもしれないという、頼りない記憶が邪魔をしたんです。

(追伸) この「四季」の表紙の花、何なんでしょうね。

  

                                (材木 中原中也)
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日曜日のクロッカス

2006年02月15日 20時36分44秒 | 立春
 
この花が庭に咲いているだけで、どんなにか心がなごみます。

先に咲いた黄色い花に、白と紫の兄弟たちが仲間入りしました。
日暮れになると、あるいは雨が降り出すと、開いた花をすぼめてしまっています。



細い細い葉っぱが、初々しさを一層醸し出しているようにも思えます。
こちらからも一枚撮ってみました。
こんなにちっぽけな花なのに、クロッカスは、わが世の春を満喫してるみたいです。



(UNA POESIA DI OGGI)

  あたたかな雨がふるなり枯葎    正岡子規 (1867-1902)

       ※ 枯葎(かれむぐら) 冬に枯れてしまった雑草のかたまり。冬の季語

夕方から、雨がまた一段と強くなってきました。
ここで、私の好きな正岡子規の登場です。

昨日今日の春を思わせる雨の歌を探してましたら、この句がありました。
これも冬と春が同居して、絶妙なバランスが何とも味わい深くていいですね。

It rains. あるいは It's raining.

極端に言うと、たったこれだけなのに、
「枯葎」で、ものみなひっそりと息をひそめている冬の殺風景な様子。

でも、「あたたかな」で、冷たい雨の中にも春を運んでくれているんだという、
驚きにも喜びにも似た気持ちが、私には感じられますがいかがでしょう。

私の庭の枯れた地面にも、そんなあたたかな雨が降りしきって、
まるで正岡さんにサインをいただいた気分。
クロッカスも無邪気に跳ねているようでした。

私の最も好きな短歌も子規の作品ですし、これはそのうちに、写真とともに。
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春雨、初つ日

2006年02月14日 20時02分19秒 | 立春

☆ けさは、バス待ちの7時頃には、南東のうろこ雲の空が真っ赤に焼けていました。
ちょうど映画で、「タイタニック号」が見た最後の夕日、あのシーンを思わせる光景。

バスが走り出して、東を向いて坂を下りて行く頃には、
山の端のすぐ向こう側の真下に太陽が控えているからか、
みるみるうちに橙色から目映いほどの黄金色に変わって行きました。

「時間よ止まれっ!」

たとえバスが止まってくれても、秒刻みの時間とともに、
目の前の輝きは空しく失われて行くだけですから、
まあ、せんないことですが、とにかく一瞬そう思いました。

百人一首でしたっけ?
・・・・ おとめの姿 しばしとどめむ

上の句が思い出せないし、全然違った内容の歌のはずですが、
「しばしとどめたい」といった趣ではありました。

朝焼けの夕方は雨・・・・ほんとうに春雨、暖かい夜。

☆☆ これも土曜日の、やや気分がうつむき加減の夕暮れ時に植え替えたもの。

     オステオスペルマム
     オーブリエチア
     バコバ
     イベリス

ただ単に寄せてみただけのもの、やっぱりよくなかった。
ですけど、これはこれでもういじらないで置こうと思います。

一応好きな花ばかりを集めたのですから・・・・寄せ集めしてと、花たちにおこられそう。

植付け最中には、あたりはほとんど暗闇に囲まれてたのですが、
地面は青白い光に薄っすらとおおわれているようでした。

東の空に月かな?
お隣の家に隠れてか、どこにも見当たらず。

もう少し光をいただいてたら、なんてお月さんのせいにしてたら、
月に見放されて・・・・。

☆☆☆ さて、今日は、高校時代苦手中の苦手だった漢文です。

2時間目が終わったらまず弁当を食べて、
3時間目の漢文は消化を助けるために睡眠学習。
どうせ起きてても、結果は同じでしたから。
お昼時間のパンまでにお腹をすかしておく必要があったんです。

それでも唐詩ニ題か三題くらいは、好きだった憶えがあります。
そこで、お月様にまつわる李白の詩を一つ。
もう一つの王維の詩は、柳が青める頃に、憶えてましたら。  


       (UNA POESIA DI OGGI)

静夜思     せいやし     李白 701-762 (唐)

 牀前看月光
 疑是地上霜
 擧頭望山月
 低頭思故郷

 牀前(しょうぜん)に月光を看(み)る      
 疑うらくは是れ地上の霜かと  
 頭(こうべ)を擧(あ)げて山月を望み     
 頭を低(た)れて故郷を思う     

月の光は、
冴え冴えと青ざめたまま舞い降りてきて、
この詩は、晩秋のイメージ。
起承転結の「起承」の部分が好きなのです。

昨晩、早春の天空高く昇ってきた冷たい十六日の月に、
ふと想いを重ねていました。
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クラウディア ホワイト

2006年02月13日 12時41分19秒 | 立春
 
昨日のピンクのクラウディアとともに買い求めた、白のクラウディア。
2ポットを土曜日に植え付けました。

真っ白な花の姿。
北風、それでも春の風?
かすかに、申し訳なさそうに、なでて行きました。



思いがけず、飛び込んで来てくれたこの花たち。
早春の風の心地よさと光の暖かさを
いっしょに運んでくれています。

 (UNA POESIA DI OGGI)
            
 みしま江や霜もまだひぬ蘆(あし)の葉に つのぐむほどの春風ぞ吹く (新古今集)
                               
                            源通光 みなもとのみちてる
                              (鎌倉時代1187-1248)

         ※ まだひぬ  霜がまだ消えない
            つのぐむ  蘆の若芽が萌え出るさま

☆ 上の句は冬、下の句は春? このバランス!
  「つのぐむ」がとりわけ印象的。
  角(つの)は、新芽の芽吹き方を鹿の角にたとえたんだそうな。
  確かにバラの新芽もそのとおり、さすがプロの歌人は!


その時々に、私に向かって、あるいは私をあと押ししてくれた風のような、
そんな詩歌を、そのままで何も飾らずに、時には思い出してみたい。

無限に広がる世界が、そこにはありました。
いまも、心のここかしこに沁みてきます。
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クラウディア・・・・

2006年02月12日 11時59分03秒 | 立春
 
土曜日にホームセンターに参りましたら、
プリムラ・ポリアンサ・クラウディアのポット苗がたくさん並んでました。
しかも、いつもの園芸店と比べてお安くなってまして(158/ポット)・・・・。

あれだけ虜になってたくらいですから、またもや心を揺さぶられてしまって、
ピンクを2種類(2ポット)とホワイトを2ポット、買って帰りました。



日没後の薄暗い中で、鉢に植え替えたのですが・・・・。
朝見てみますと、薄いピンクの方の花びらに若干土がかかってたりしていて、
なんだかかわいそう。
やはり、作業は明るい間にしないとと、反省したところです。
あとで、綿棒で取り除きました。



朝の日の出のあとで、いつものようにいくつか撮ってみました。
やわらかい光のほうが映えるような気がしたものですから・・・・。



こんなわけで、クラウディアとのお付き合いはまだまだ続きそうです。
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こんな日もある

2006年02月11日 21時10分30秒 | 立春
 
プリムラに勢ぞろいしてもらいました。
場所は、またエアコンの室外機の上。
みんな許してよ!

オブコニカ、メラコイデス、ポリアンサ・クラウディア、シネンシス

もうすぐ春ですねえ ♪ って、家の中から歌っているのが聞こえます。



オブコニカは、紫の色合いが一層強調されているみたいです。

メラコイデスは、私のブログで初めてのご紹介。
起立! 礼!



番号なんて言わんでいいから、はい、ありがとう!
(ぎょうさんおるなあ!!)

シネンシスとのツーショットもどうでしょうか。



同じプリムラなのに、個性があってたいへんよろしいと、妙に納得してました。

しかし、表向き元気だったのもここまでくらい。
何とはなしにけだるい午後で、ふっと息が抜けたような、ややうつむき加減で、
すべてが真冬の雪雲のよう・・・・。
いささか余裕なしの状態なのか、心がですね、
お腹すいているのに何にも食べられないような、そんな午後。

これではいけないと、
かねてから一度やってみたいと思っていた「寄せ植え」なるものを。
私がやるのだから、格好も何もない、単に寄せて植えるだけのものです。
草花と平鉢さえあったらいいんですし。

だけど、一番根が張っていると思われたイベリスが、
ポットから出した途端、くずれてしまって。
がっくり・・・・・・・・・・・・・・・・。
最後まで植えてしまいましたが、別に大したことでもないのに。

日没後なんかにやるから、こんなことになるのでしょう。

どこかの中学校かな、チャイムが鳴り出して、
自分の好きな曲なのに、アカン! 絶望的に暗く感じました。

 ...... And for bonnie Annie Laurie
    I'd lay me doon and dee. ♪

      誓いし アニーローリー わがいのちよ

こんな日もある。
明日になったら、「そんな昔のこと」になるさ・・・・。
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アメリカ経由大分行き特急

2006年02月10日 21時50分22秒 | 立春
 
帰ってるのに「あら、いつの間に帰っとったん?」
なんて言われるのがシャクなので、
玄関のドア開けたら時々大声で「お帰りっ!」
そしたら奥で「ただいまぁーっ!」

それを横で静かに見てるのがこの猫。
もういつから「飼って」いるのか、有田なんです。

今日は福岡出張で、結局お昼は定番の「一蘭」で
博多とんこつラーメン、650円。
いつも、あっさりめの味で注文します。
会社の支店の近くにあって、いつも列をなしてます。



博多ラーメンでも一二を争うおいしさだと、
私は思うのですが、どうでしょうか。

博多までJR特急で片道2時間ですから、往復4時間ともなると、
ウォークマンのバッテリーが擦り減るまでイタリア語を聴けます。

これだけ聴けば「半過去」もバッチリ・・・・と行けばいいんですけど。

  Mentre mangiavo,chiacchieravo con i miei amici.

   食べている間、友達とおしゃべりしていた。

  Durante la riunione dormivo.

   会議の間、寝てました。    (事実と異なる部分があります)

帰りの列車の中で、ぼんやり電光掲示板を見ていたら

  We will soon arrive at USA.

うん?この列車は、米国に寄るのか!

ほんとうは、「まもなく宇佐に着きます」
見慣れている掲示板ですが、あらためて見せられると、結構・・・・。
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☆ 明けの明星 ☆

2006年02月09日 21時45分03秒 | 立春
 
けさ、リビングの南側のシャッターを上げましたら、薄明かりの中にひときわ輝く星。
あっ、金星だっ!
デジカメを手にして、もう一度空を見上げたら、
ちょうど「むらさきだちたるくものほそくたなびきたる」で
一度隠れてしまいました。

    ※ ここまでの動きは文章にすると、清少納言にもご登場いただいたくらい、
      非常にスムーズなんですが、あわてん坊なものですから、
      部屋でつまづき、棚からモノは落とし、角にぶつかり、
      スリッパ履いては、つんのめり、
      デジカメだけは離しませんでした、とさ ⇒ 「デジカメを手にして」の部分。
      (でも、結局ピンボケ、あ~ぁ)

日の出前のピンクにそまった雲がすぐに離れていって、
やや水色がかった南東の空にもう一度見えてきました。
あの高度だったら、これからしばらく明け方の東の空に、
早春の冷たい空気を突っ切って、冴え冴えと輝きわたってくれそうです。

7時のバス停、すっかり明るくなった青空に、
まだまだよ、とばかりに輝いていました。



そして、私んちの青紫色の花。
ローズマリーがありました。

よくもまあ、暑くても寒くても、ほんとうにたくましく咲きつづける花です。
これまでじっと見つめたことなんてなかったのですが、
この花弁の形が小さくとも特徴があります。

よく神様に創ってもらったもんだねと、感心します。

しかし、ローズマリーに言わせたら、
神が創りたもうたのは宇宙の始まり、地球の始まりの部分で、
今を遡って何百万年もかけて、ワタシのご先祖様が
自分の意志でここまで変えて来たのよ、となるのかもしれません。

生物の進化には、どう考えても意志があるように思えるのですが、
生物学的・遺伝学的にはどうなんでしょうね。

あまり理屈を言ってないで、
ローズマリーの花に見入って、現実の美しさにうなづいている方が、
あの花たちの望みのようです。
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