ロンドン五輪への出場ワクのうち、「大陸ワク」の確認です(私なりの説明ですので、誤りがあった場合はご容赦願います)
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これはだいたい「各大陸から少なくとも男女各1名を五輪へ」という趣旨らしく、現状では事実上アフリカ大陸のために使われています。
前回は団体、個人総合、種目別のどのワクもアフリカの選手は獲得できず、男女ともエジプトの選手が大陸ワクを与えられました。といってもテキトーに選ぶワケではなく、種目数や得点レベルの条件があります。しかし、だいたい対象となる大会(前回は、五輪前年の世界選手権)の個人総合でアフリカ最上位の選手と考えてよいようです。
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今回はプレ五輪で決まりますが、予想のため世界選手権(東京)の予選の結果を見てみますと、アフリカで最上位なのは・・・
男子 79位 エル・サハーディ(エジプト) 81.956
女子 108位 ザボ(南アフリカ) 48.066
だったようです(ざっと見ただけですのでちがったらスミマセン)
男子のほうはかなり好成績で、ワムズ(オランダ)、マラス(ギリシャ)、ライムレフナー(オーストリアのエース!)らをも上回るものです(正直、私は非常に驚きました)この成績ですとプレ五輪で個人総合ワクを取れる可能性があります。その場合は、大陸ワクは使用されません。
女子はザボ選手にしても五輪はむずかしい成績ですので、誰にせよプレ五輪の個人総合で最上位にきた選手が大陸ワクで五輪出場になると思われます。
日本は関係ないプレ五輪ですが、注目したいと思います。
パンアメリカン大会(メキシコ・グアダラハラ)の25日の結果です。
<男子団体>(予選なし)
1. ブラジル 346.100
2. プエルトリコ 344.850
3. 米国 342.000
<男子個人総合予選>
1. ササキ(ブラジル) 87.700
2. ヒラルド(コロンビア) 86.550
3. バルガス(プエルトリコ) 86.500
4. ゴンザレス(チリ) 86.450
5. リベラ(プエルトリコ) 85.850
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9. マエスタス(米) 83.550
何とブラジル優勝です!米国は二軍を派遣。世界選手権の一軍はあん馬が強いというふれこみでしたが、こちらはあん馬で12点台を3人出すなど苦戦。他種目でも11、12点台が出て得点が伸びなかったようです。個人総合予選では中南米が活躍し、マエスタスの9位が最高です。
この地域ではあん馬が弱いのか、全体的に得点が低くなっていてこの日15点台を出したのはメキシコの一人だけでした。
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ブラジルは大喜びだったようです
・ブラジル初優勝(International Gymnast)
やはりやや表情が硬い米国「うれしい」「いいチーム」としながらも「次への足がかりになるだろう」というマエスタス。
ついでにプエルトリコ。個人総合予選で3位のバルガスに関する記事です。
・バルガス、個人総合決勝へ(El nuevodia.com)