今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

今年の夏の暑さの原因

2010年09月01日 | お天気
「今年の夏は過去最高の暑さだった」という、気象庁の発表がニュースになっている。
気象庁とは観測地点も統計基準も異なるものの、私の8月30日の記事が裏付けられた。

気象庁の報道発表「夏(6-8月)の天候」を見ると、
関東以北の北日本で特に気温が(平年値より)高かった。
これは、夏の暑さをもたらす太平洋高気圧が強かったのと、
北日本に冷夏をもたらすオホーツク海高気圧が弱かったためであることがわかる。

さらに、この記事では言及されていないが、
太平洋高気圧の上層(300hPa)でチベット高気圧が強かったため、
暑さが増し、同時に夕立を起こす「上空の寒気」が入り込まなかった点もある。
これは偏西風が北に偏ったことを意味する。
…実は日本が温帯であるのはこの偏西風の真下にあるためで、
日本の温暖化(亜熱帯化)は偏西風の位置で決まる…

夏が暑いのは、高角度の太陽直射が地面を熱するためだけではない。
上層の空気は温度は低いが”温位”が高く、背の高い高気圧によって下降流として断熱圧縮されると、
高温になって地上に降りるためでもある。

この暑さのためだろうか、今年の夏は蚊がやたら元気で、いつのまにか室内に入って飛び回っている。