東京宅からの日曜の出かけ先に3候補あり、迷った末、一番近場でかつ歩きが長い、津久井湖にある城山に行った。
相模川上流には相模湖と津久井湖(どちらも人造湖)が続いているのだが、相模湖は観光地としてそれなりに知られ、実際、私も学生時代にボートに乗った記憶があるが、津久井湖の方は、街に近いこともあり、あえて行く気にならなかった。
ところが、津久井湖には湖畔に山城がある。
地元の領主・内藤氏(後北条に服属)の居城だという(戦国前期の関東の反乱児・長尾景春も一時拠点にしていた)。
その山城(津久井城)は標高375mの宝ヶ峰という山全体を城郭にしているため、山自体が「城山」と称されている。
相模原市の橋本駅から頻繁に出ている三ヶ木行きの神奈中バスに乗り、津久井湖畔の観光センターで降りる。
そこから遊歩道そして登山道になってそれなりの山の中の雰囲気になる。
たかが300m台の山なのだが、山道に入ると、すれ違う人同士で挨拶をしあう。
そして、遊歩道に降りると挨拶しなくなる。
飛鳥の畝傍山(200m弱)でも同様だった。
日本の面白い習慣だ。
頂稜部の曲輪群を縦断し、南側の御屋敷(居館跡)に降り、ついでに内藤氏菩提寺の功雲寺を詣で、根古屋諏訪神社脇から、湖畔の遊歩道に入り、観光センターに戻った。
城山の西半分を一周したことになり、およそ3時間の行程。
津久井湖の周囲の山は低いのだが、人工物が少ない側が見えていることもあり、自然豊かな風景に見える(写真)。
そもそも、たとえ人工的に造られても、水が溜まる「湖」って、それなりの風景を作る。
それに、登り口の観光センターに入ってみると、地元の野菜の他に、地元名物の「かんこ焼き」という”おやき”や地酒もあった(地元産のルッコラと地酒を買った)。
観光センターを出て、おつりをサイフに入れながら、バス停に向っていると、小学校低学年くらいの男の子が、後ろからかけ寄って「すいません」と言ってきた。
なんだと思っていると、私が歩きながら落したという1円玉を渡してくれた。
たった1円のために、わざわざ拾って、走って追いかけてくれるとは。
お礼の言葉も自然に丁寧になる。
さて、今回の歩き。
歩数計によると、18000歩で624Kcal(1食分)を消費(ただし過敏な歩数計なので、実際の歩数より多めに出ているはず)。
デスクワークが多いので、休日はこうやって歩数をかせぎたい。