現代的な年中行事の次は、伝統的な行事。
まず昨日は、亡父の祥月命日を目前にしての墓参とその後のお斎(トキ)。
お斎といっても、父が生前見ることのなかった孫3人を交えての楽しい宴(数が進んだ年忌なので、むしろ父を交えての陽の宴になる)。
そして今日は、地元鎮守の「夏越の大祓」。
本殿前に茅の輪が飾られ、まずはその前での神事。
長い祝詞(その間、参列者はずっと低頭)のあと、事前に渡された切麻 (キリヌサ:四角い紙辺)を自分の体にかけてお祓いをする。
あたりいっせいに紙吹雪が舞い、なんかそれだけで目出度い気分になる。
そして列に並んで、茅の輪を左廻り・右廻り・左廻りと三回くぐる(写真)。
くぐる時は廻る方向の足で輪をまたぐ。
人類は右利きが大多数だから、普通なら右が優先されておかしくないのだが、
このように珍しく左が優先されるのは、陰・陽の序列化に由来する”左尊思想”に基づくからだろう。
すなわち、神道にも陰陽思想が混入しているのだ(『日本書紀』そのものに混入している)。
茅の輪の伝説的由来(蘇民将来の話)はともかく、その形状からして、再生(再出産)儀礼であると解釈されている。
身に付いた穢れを祓って、新鮮に生まれ変わった事になるのだ。
いずれにせよ神事に参加することは、スピリチュアルレベルが刺激され、気分がいい。