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知っておきたい日本の神様 武光誠

日本のことを深く知りたいと思ったとき、自然現象であるとか、身の回りで起こる不可思議な出来事といったものを、日本人がどう解釈してきたのかを知ることは非常に重要なことのような気がする。また先日読んだ「天皇論」の中で著者が言っていた「天皇は神ではなく祭祀の主である」という考え方に「目から鱗」のような感覚を覚えた。そうしたところで、日本人の宗教観を『何を崇めてきたか』という観点から初歩的な知識を持ちたくて読んでみた。稲荷神社が秦氏の氏神であるとか、金比羅宮が神仏習合のお宮であるとか、氷川神社が関西にはないとか、いろいろな豆知識が面白い。それと、目次が細かく作られているので、読んだ後は辞書のように使えるのも有り難い。(「知っておきたい日本の神様」武光誠、角川文庫)
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