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9.15 リーマン・ショック 片山修 

ちょうどリーマン・ショックから1年。いろいろな立場の人がリーマン・ショック前後で何を考え、どのような行動をとったのかを自らが語るという趣向の1冊だ。本書では、経営者の決断の時期が会社のその後の命運を分けたという事例がいくつも語られており面白い。金融の解説本としてだけではなく、経営を学ぶ本としても面白い本だと思った。
 また、今回の金融・経済危機では、リーマン・ショック以外にも「BNPパリバショック」「米下院否決ショック」「トヨタ・ショック」などいろいろあったが、私としては、最初のショックという意味で「BNPパリバ・ショック」の時にいろいろな人がそれをどう受け止めたかという本書の「BNPパリバ」版を読んでみたい気がした。あるいはそれぞれの人に「どの事件が一番ショックだったかをまず聞き、その事件について語ってもらうというのも面白いと思った。(「9.15 リーマン・ショック」片山修、祥伝社新書)
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