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日本を貶めた10人の売国政治家 小林よしのり編

小林よしのりの立ち位置・考え方について、彼の「天皇論」でかなりよく理解したばかりだったのですんなり読めたが、そうした知識がなければ、かなりあくの強い主張に戸惑うのではないかと心配になった。それにしても、小林よしのりと同じような考えを持った人が随分多くいるのだということが判って面白かった。私のいた大学には、左翼系の「歴史研究会」と右翼系の「国史研究会」という2つの歴史のサークルがあった。私が入学する1年前に「国史研究会」が「日本史研究会」と名称を改め、スタンスも「右翼系」から「中立」に変更した。その日本史研究会に入って思ったのだが、歴史を考えたり考えたりするときに、特に日本の近現代の場合、どうしてもイデオロギー抜きにできないということだ。本書は日本の現代史を知るための本としても面白いのでそう思うのだが、大昔の事情は最近でもあまり変わっていないらしい。(「日本を貶めた10人の売国政治家」小林よしのり編、幻冬舎新書)
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