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ポリス猫DCの事件簿 若竹七海

昨今の「ネコ」ブームのせいか、あるいは昨年来の「若竹七海」ブームのおかげか、これまで「欲しいものリスト」に入れてはいたが入手できなかった本書が、突然ネットで「在庫あり」となったので、早速読むことにした。ネコが探偵役のミステリーはいくつもあるし、そのネコが不思議な力を発揮して事件を解決するヒントを教えてくれるというシチュエーションもよくある設定だが、それでも本書は著者らしさに溢れた作品だ。テンポ良く話は進むが、ちょっとしたさりげない記述に予想外の意味が隠されていたりする。とてもズバリここだと見つけられるようなものではないが、それでも少しずつ慣れてきたのか、何となくこの辺りかなぁという感が働くようになってきた気がする。著者の作品、もう簡単に入手出来る作品は全部読んでしまったので、後は気長に復刻版を待つしかないのが辛いところだ。(「ポリス猫DCの事件簿」 若竹七海、光文社文庫)

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