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人間は考えるFになる 土屋賢二・森博嗣

自分が大好きな哲学者「ツチヤ師」とミステリー作家「森博嗣」の対談集。ツチヤ師の方は対談という形式でどのような話をしてくれるのか見当もつかないし、森博嗣という作家については何冊か作品は読んだことがあるもののその人物像については全くの未知数。この2人がどういうつながりで対談をすることになり、何を語り合うのか全く予想できないまま読み始めた。読んだ感想だが、「ツチヤ師」に関して言えば、最初のうち、「ツチヤ師」の方がインタビューアーのように聞き役に回っていて、上手く話題を提供したりで、全く「変人」ぶりがみられない。これだと、名前を伏せられたら、大ファンの自分でさえ「ツチヤ師」だと気づかないかもしれないなぁと思った。しかし、途中から「ツチヤ師」の本領全開になり、まるで「ツチヤ師」のエッセイを読んでいるのと変わらない感じになってしまった。正に「ツチヤ師おそるべし」を確認した一冊だっだ。(「人間は考えるFになる」 土屋賢二・森博嗣、講談社文庫)

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