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ポーの一族・春の夢 萩尾望都

40年振りの「ポーの一族」の新作。読み始めた最初の印象は、登場人物のアランの顔や絵のタッチが昔と随分変わってしまったということだ。主人公エドガーの顔は変わらない気がするが、アランの顔やその他の人物達の全身の描き方などはこんな感じだったかなぁと少し違和感がある。それからさらに読み進めていって絵に慣れてくると、やがて昔の話がどんなだったかが少しずつ記憶が蘇ってきた。ずっと姿形が変わらないバンパイアの「子どもを仲間にしない」という不文律に反した存在の主人公達の物語だった。エドガーとアランの関係も大体思い出した。しかしメリーベルがなぜもうこの世に存在しなくなってしまったのかは思い出せない。もう一回最初から読み直さなくてはいけないような気もするし、この話の先がどうなるのかも気になる。しばらくはさらに新作が出るのかどうか注意しておきたい。(「ポーの一族・春の夢」 萩尾望都、小学館)

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