玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

ご主人様がいない

2022-12-05 10:01:56 | あれこれ

亡くなった後で、これほど大物だったとは分からなかった。

かつて、鈴木善幸、海部俊樹とか、似たような政権があって、表面的には正義感が強く、決断力は無かったが、それが誠実に見えて悪い気はしなかった。

しかし、二人の裏には、100人規模の田中派、そして経世会系の大派閥が控えていたし、闇将軍田中角栄や実力者竹下登が実在した。

現在の岸田政権は、影の大物が居ないことで、自民党は憲法改正でも発議できる勢力がありながら、内閣、政党支持率は下がる一方である。

国民は全く気付かなかったが、民主党政権後の自民党には、ある種の血筋という貴種の将軍が居たのではないかと想像している。

些か滑稽だが、平氏が麻生、源氏が安倍と云った貴種や家柄・血統が党内で決定的な支配力を持つ。ーそう考えると、何となく今の混迷の説明がつく。

戦後の55年体制の長い歴史の中で、2代目、3代目、婿取り、嫁取り等の世襲議員という家と氏を背負った痼のようなモノを膿み出してきたのかもしれない。

現在の自民党は独力で政権を握る力が既に失っているので、学会に頼り、それでも足りず、神社やカルト教団を引きずり込んで選挙に勝ち、実態は宗教系が混じった大政党になっている。これがたぶん実像なのかもしれない。

自民党に真の実力がない故に、現在は宗教系の支持者が混乱をしている。それが内閣支持率、政党支持率の低下にもつながっているのではないか。

主人を失った犬は、オロオロして可哀想だ。キッシーが猫系ならば、たぶん大丈夫だろう。

小さな路地物の売り場

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嘘で造ったモノの限界

2022-12-01 14:12:38 | あれこれ

嘘をつき、嘘で固めて、その嘘を強要して、よく8年間も政権が持ったものだ。

誉れのない長期記録の政権として、この國の政治史に、それを支えた官僚とメディアの不実と無能さも、併せて刻まれるだろう。

メディアを牛耳れば、情報を隠匿し、或いは歪曲し、SF映画の未来政府のように国民を騙し続けていく。そうしたSF的な実験政権でもあったと、評価されるかもしれない。

メディアの声を上層部の経営者から口を塞いだ。ともかく表面は何もなかったことにして、勝ちそうな時だけ選挙をやって、形としての長期政権を持たしてきた。

ところが、最後はコロナ・ウィルスの猛威の前に、国民全員に布マスク配布をするというピント外れの政策を打って、俄かに崩れていった政権であった。

彼が言った言葉の中で「どうも目詰まりができてPCR検査が進まない」と云った言葉だけは真実だった気がする。

厚労省傘下の医系技官という人種は、医者でもなく、官僚でもなく、ただ医師免許の鎧を着た内閣人事局の恫喝も効かない、別ルートで異動する不思議な官吏で、いまもコロナ対策全体を牛耳っている。彼らを一掃しなければ、この国の高度な医療体制は宝の持ち腐れに終わるだろう。

振り返れば、実体経済から離れた、株価は上がるが、金持ちだけがニャと笑う空っぽの経済であった。時に、誰もが忘れた戦前への回帰のような古びた家族政策を掲げ、時代錯誤の政権だった。

その政策決定に隣国のカルト宗教が浸みこんでいたかもしれない。また別に、その仕掛けが長期政権を維持する源だったとしたら、・・・。いろんな疑問が山積みになって残された長期政権の不実な果実だった。

この畑に何ができるのか、楽しみだ。

 

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みそこなったよ、自民党

2022-11-29 14:21:06 | あれこれ

かつて民主党が政権を取った時、ひょっとして自民党が潰れると思った。それは欲深い政治家ばかりだから野党生活が我慢できないと思ったからだ。

現金な公明党も離れると思ったが、結局離れなかった。

思えば、あの時ほど強烈で強靭な野党は戦後政治で見当たらない。

しかし、自民党とは未だに解らない政党で、また解りたいとも思わないし、利害がなければ魅力を感じない政党である。

政権党である以上、関係の本を読んで、又は、安倍一強や右傾化に言及した若手学者の著作を読んでも、まったく「統一教会」のことは触れてなかった。単に学者の限界なのだろうか。

結果は鈴木エイトしかいなかった。有田芳生は議員を落選したら、急に発信しだした。此の人物は信用できない感じだ。

自民党はカルトと手を結んで、謂わば、毒を食らって議員という地位を求める輩に成り下がったと言わざるを得ない。

この国に普通に暮らす人間は、自分の栄達の為に弱きモノ、苦しむ者を踏みつけにする人間を撰ぶ者はいない。

自民党は統一教会と結んだことによって、今度は潰れるような気がしている。ともかく恥ずかしいよ、自民党。

変わった雲、十字か、✖か?

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そのうちに判るだろう

2022-11-24 13:36:25 | あれこれ

近頃、ネットの「一月万冊」が止められたようだ。電通の怒りに触れたのだろうか?あまりに反自民?モリとかスガとか、タケナカが捕まると騒ぎ過ぎたのだろう。多分、彼らは何処かで踊らされているのだろうが。その何処は分からない。

庶民としては、何故、一国の宰相を勤めた田中角栄が捕まったのかが、今回の二人の元首相の扱い方で判るような気がする。

孫崎享は『アメリカに潰された政治家』(小学館)の中で「アメリカの虎の尾を踏んだ」からと言っているが、この国が形式の上では主権国家であれば、一定の自浄能力があると期待したいが、この先がどうなるかが興味がある。加えて、皇室系の扱いもどうなるのであろうか。

振り返れば、アベ・スガの2012年以降の自公政権は、内閣人事局に象徴されるように、「人事権による官僚支配の徹底化」であったが、庶民の前に見せつけられたのは、裁判所も、検察も、警察も、単に役所だということが痛く解ったことだ。

司法に救いを求めることができない國になったということが辛い。だから、・・が出てくる。

我らの国はまだココにある。

 

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修身斉家治国平天下

2022-11-07 10:28:06 | あれこれ

中学の時の担任教師は、クラスのみんなに日本国憲法の「前文」を暗記させた。私は就職する頃には、前文の半分ぐらいは諳んじて云うことができた。

今では、「ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」までしか言えない。約四分の一位しか覚えていないのである。ただそれだけの話である。

ただ思うに、小学生で暗記させられたら、「前文」全体を一生覚えていたのではないか。

若し、仮に「教育勅語」だったら、・・・、と思うとゾッとする。

くだんの先生が或る時に、黒板に「修身斉家治国平天下」と達筆な文字で書いた時、何をしゃべったか忘れたけれど、あの先生は今まで見せたこともないような安堵の笑顔をしていた。

戦後の義務教育課程にあって、彼は民主主義をどう教えていいか悩んでいて、苦肉の策で生徒に憲法「前文」の暗誦をさせたのだと、後年になって気付いた。

お陰で、私は「前文」の端切れと、この「漢文」も頭の中に入っている。

(前にもブログで同じようなことを書いた記憶があるが、・・・)

セイタカアワダチソウとススキ

三十数年前に郊外で初めて「背高泡立ち草」の存在に気づいた。その時、芒が駆逐されると思ったが、学者が芒は消滅しないと言ったのを覚えている、…。

 

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