玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

顔が見えない行進がどこかに向かっている

2015-08-12 00:52:41 | 時事

 自民党議員は衆参合わせて400人以上いるのだろうが、最近彼らの顔がとんと見えてこない。ごく最近、二人ほど跳ね上がり者が出たが、あれだけの人数を擁しながら、特に利に聡く、自我が強い人間たちがあまた居る筈なのに、安保法案の成立まで、一糸乱れずに整然と行進しているのは実に奇妙な現象である。

何かが彼らを統制しているのだろうが。それが、選挙の時の公認や党役職がらみの執行部の脅しに従っているという些末な理由であったら実に情けないことである。また、国民にも言えぬほどの重大危機を自民党だけで抱え込んで、憲法をないがしろにしてまで法案を通したいと云うのならば、主権者国民を無視した許しがたい卑怯な行為である。自民党の405名の議員たちの管理された無言の行進は、凛々しい馬でもなく、騒がしい豚でもなく、口の中で反芻を繰り返す牛の行進に似ている。しかし、その牛たちには個としての顔がない。

我々庶民には、先頭を行く「太い八の字眉毛」と「丸いおでこ」の二頭の牛の顔しか見えない。せめて個々の牛さんたちの行動としては、常日頃からいろんなやばい時に使う「自らの政治信条に基づいての行動である」とぐらい、声を発してもらいたいものだ。あまりの静けさに気味が悪いのである。

コメント
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