ラクビ―・ワールドカップでの日本チームの躍進が素晴らしい。五郎丸の祈りのポーズは、きっと日本のスポーツ史に残るだろう。高校時代にラクビ―が体育の正課に入っていたので、ルールは少し判る。よくも強くなったものだと並んでいる選手を見てみると、半分ぐらいは、どうも日本人ではない。まあ、グローバリゼーション時代のスポーツはこういうものだと納得はするが、なんか応援する場合に、民族意識の高揚とか、誇らしい日本人への賛辞といったものが減少する。他面、ナショナリズム的な感情が薄れるので、サッカーのように変てこな日章旗が舞うことはないだろうから、安心してスポーツを楽しめる。
想えば、国技である相撲は、番付の上位はモンゴル人や東欧の出身者で占められているが、四股名が漢字の所為か、世間は何となく気が付かないようなふりをして、たまに日本人の横綱が欲しいと愚痴る程度である。他方、国民的人気のスポーツである野球は、未だに外人を助っ人と呼んでいる。日本人の保守的な考え方や狭い了見が垣間見えて、なんか変だなと思う。
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