玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

ええじゃないか

2015-12-05 21:17:43 | 旅行

生涯二度目の伊勢参りをした。伊勢市駅を降りると、式年遷宮を経て、駅前は整備をされて、外宮も前よりも賑わいが感じられた。 

外宮  

社殿の近くからの写真撮影は禁止であるとか。

前回は内宮まで歩いたけど、バスに乗って内宮へ移動した。

内宮  鳥居から先に異空間があるように感じさせる雰囲気はさすがだ。 

おかげ横丁で鯛茶漬けと赤福とぜんざいを食う。おみくじ 橋の上から

おかげ参りのありがたさは一回限りかな、と思った。

江戸時代、おかげ参りは1705(宝永2)年頃から、60年周期で起こり、幕末の1867(慶応3)年の「ええじゃないか」騒動につながっていく。まるで流民や暴徒のような庶民の、蟻のような群列は、箱根の関所、新居の関所をどうやって突破したのか、天竜川や大井川をどうやって渡ったのか、私は知りたい。ただ、その巨大なエネルギーに驚き感心するとともに、当時の農民の一生一度の夢が、有名な社寺の参拝であったというもどかしさと哀れさを見てしまう。そこで、今の我々の自由さを思い起こす。今の時代の日本人たちは、自らの境遇や置かれた世界の偶さかの幸運を、余りにぞんざいに扱っていないだろうか。まさに、これでは、ええじゃなかろうに!

コメント (1)
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